ティリス
あっ、Shou-chan!

ティリス
待ってたよ~♪

ティリス
あれ、どうしたの? 深刻そうな顔して?

ティリス
えっ! ゼブラが 空中要塞を復活させたですって!

ティリス
そんな…。

ティリス
で、空中要塞って何? すごいの?

ティリス
な、なによ~! 女神だって知らないことはあるの!

グラ爺
フォッフォッフォッ。

グラ爺
確かに女神様にとって 人間の兵器なぞどうでもよい代物じゃな。

ティリス
あ、グラ爺だ。

ティリス
って、アレ? 今回は驚かさないの?

グラ爺
おぉ、 これはスマンスマン。

グラ爺
お嬢ちゃんの期待を 裏切ってしまったようじゃな。

グラ爺
では、 もう一度、登場から…。

ティリス
もういいよ~!

グラ爺
フォッフォッフォッ。

グラ爺
ところで、ちょっとだけ ジジイの話を聞いてくれんか?

グラ爺
アムダール帝国の遺産、 “空中要塞”の話をの。

ティリス
あ、さっきShou-chanが話してた ゼブラが復活させたって話?

グラ爺
うむ、そうじゃ。

グラ爺
あれは以前、人が一度 復活させようとしたものなんじゃ。

グラ爺
誰がいつどのようにして 作ったかは謎じゃが、

グラ爺
その威力と使用法だけは アムダール帝国に残されていたらしい。

グラ爺
長らくそれは 禁忌として皇族に伝わっていたようじゃが、

グラ爺
ある皇帝がそれを破ろうとしての。

グラ爺
歴代のアムダール皇帝たちは 長らく禁忌として封印していたようじゃが、

グラ爺
アムダール帝国最後の皇帝 ミゼリオン4世がその禁を破り、

グラ爺
空中要塞の力を利用して 近隣諸国を支配しようと動き出したのじゃ。

グラ爺
そんな中、 情報を入手した隣国パルミナの王は

グラ爺
ミゼリオン4世を諫めようとしたのじゃが 皇帝は頑として意志を曲げなかったらしい。

グラ爺
その結果、 パルミナ王は空中要塞が復活する前に

グラ爺
アムダールを滅ぼし 実力で支配下に置いたということじゃ。

ティリス
えーと、つまり…

ティリス
空中要塞は国を滅ぼしてでも復活を阻止するほどの危険な威力があるってこと?

グラ爺
ふむ、その通りじゃ。

ティリス
え~!? そんなものをゼブラが復活させたの!?

グラ爺
そういうことじゃな。

ティリス
大変~!!

ティリス
でも、 私たちの目的には関係ないよね!

ティリス
Shou-chan! 私たちはカルデス打倒を目指して頑張ろ~!

ティリス
それじゃあ、グラ爺は 空中要塞の破壊を目指して頑張ってね!

グラ爺
フォッ!? お嬢ちゃん、それはないじゃろ~。

グラ爺
ここは「私たちに任せて!」とか 進んで前に出る場面じゃないのかのぉ?

ティリス
え~、だって寄り道してたら 私が怒られちゃうかもしれないし…。

グラ爺
大丈夫じゃよ!

グラ爺
空中要塞はパルミナへ向かう途中じゃし、 寄り道にはならん!

グラ爺
だから、頼めないかのぉ? 余生わずかな年寄りの頼み事と思ってな。

グラ爺
ホレ、Shou-chan!

グラ爺
お主もしっかり お嬢ちゃんに頼んでくれ!

ティリス
も~、仕方ないな~。

ティリス
そこまで言うんだったら 頑張っちゃうけど、

ティリス
もちろんグラ爺も 手伝ってくれるんだよね?

グラ爺
フォッフォッフォッ。 そう来たか。

ティリス
フフッ、もちろん♪

ティリス
Shou-chanに頼み事出来るのは 私だけの特権なんだから~♪

グラ爺
フォッ!? なるほどなるほど。

グラ爺
フォッフォッフォッ。 これは失礼なことをしてしまったの。

グラ爺
ワシも年寄りなりに ちと動いてみようかの。

グラ爺
それじゃあ、Shou-chanよ! しっかり空中要塞に向かうのじゃぞ!

ティリス
ねぇ、もしかしてグラ爺って 凄~い人だったりするのかな…?

ティリス
ま、私たちには関係ないか♪

ティリス
さぁ~! 空中要塞目指して頑張ろ~!