アーク
グッ……さすがは六英雄……。 やはり俺ごときでは敵わないか……。

メロード
愚かな……。

メロード
お前はわかっていたのだろう。 自分が敗れることが。

アーク
ああ、六英雄が揃った時の強さは もちろん理解していたさ。

アーク
だから、俺はあの時、彼らが集まることを 阻止したんだ。

アーク
希望が生まれることで 人々にさらなる絶望が生まれぬように。

メロード
今の戦いが贖罪のつもりか? それで、六英雄がお前を許すとでも?

アーク
フン……そんなつもりなど無い。 俺はただ戦ってみたかっただけだ。

アーク
全員が揃っていたなら大戦の結果が 変わっていたと言われる六英雄とな。

メロード
…………。

アーク
やはり六英雄は強かったよ。

アーク
もしかしたら、俺の選択は間違って いたのかもしれない。

アーク
彼らによって 世界は救われたのかもしれない……。

アーク
だが、後悔など何度もしてきた。 自らの命を絶とうと思ったこともあった。

アーク
…………。

アーク
それでも俺は今、ここにいる。

アーク
Shou-chanやティリスとともに イリアを助けるために!

アーク
Shou-chan、ティリス、 力を貸してくれ!

アーク
俺は六英雄を越えていかねばならないんだ!

ティリス
もちろんだよ!

ティリス
いこう! Shou-chan!

メロード
させはしない……。

メロード
ルシアス様の正義を踏みにじった お前たちの数々の罪を

メロード
今、ここで我が裁いてくれる!

メロード
六英雄の魂よ!

メロード
お前たちの希望を奪ったこの者を 我とともに今度こそ滅ぼすのだ!

???
残念だがお前の相手は私がさせてもらう。

アーク
カロン!

カロン
イリアの封印に取り憑きし亡霊よ。

カロン
貴様が滅びぬ限りイリアが 救われることはないのだろう?

メロード
…………。

アーク
どういうことだ!?

カロン
イリアが自身の命をかけ、 カルナ・マスタの魂を封じた時、

カロン
この者は その封印に自身の魂をも残したのだ。

カロン
カルナ・マスタの封印をより堅固なものに するためにな。

カロン
この地に堕とされようと、 見捨てられようと、

カロン
この者はルシアスの意志を 守り続けていたのだろう。

メロード
…………。

メロード
貴様に何がわかる……。

メロード
大義も正義も無くただ争い続け、果てには 肉親をも滅ぼしたお前のような魔神に!

カロン
無意味に生きてきた私だからこそ 意味を持つことの大切さがわかるんだよ。

カロン
アークよ。 お前がすべきことはわかっているな?

アーク
ああ、わかっている……。 メロードはお前に任せた。

カロン
言われるまでもない。

アーク
ティリス、君はこの城を守ってくれ。

アーク
俺たちの戦いで破壊されてしまっては 元も子もないからな。

ティリス
任せて!

アーク
Shou-chan、行くぞ!

アーク
神をも越えるお前の力、 俺に貸してくれ!