ティリス
ねえねえ、もしかしてShou-chan、 まさかここで封印を解くつもりじゃ……。

ティリス
あれ? もしかして、あれって……。

カロン
これ以上、何を話しても無駄のようだな。

アーク
ああ、俺はもう迷わない。 Shou-chanたちに教わったんだ。

アーク
どんなことがあろうとも自分の信じた道を 突き進み続けるということをな。

カロン
それが、彼女の望まぬことだとしてもか?

アーク
そうだ……。

アーク
確かにイリアは望んでいないかもしれない。

アーク
だが…だが、それでも俺はイリアを 助けたい!

アーク
もう一度、彼女に会いたいんだ!

カロン
ならばもう何も言うまい。

カロン
だが、覚えておけ。

カロン
この地に張られた封印は お前を拒絶し続けるだろう。

カロン
その途中でお前が諦めてくれることを 私は願っているが

カロン
どうやらそうもいかないようだな。

カロン
お前以上に諦めの悪い人間が 現れたようだからな……。

アーク
なに……?

ティリス
アーク……。

アーク
ティリス! それにShou-chanも!

アーク
どうしてお前たちが!?

カロン
この地の封印を解いたのはこの者だ。

カロン
ならば、ここにいることも 自然なことと言えるだろう。

アーク
だが……。

ティリス
私は本当はShou-chanと 海に行くつもりだったんだけど

ティリス
Shou-chanが 強引に連れて来るから……。

ティリス
でも、Shou-chanは わかってたんだね。

ティリス
ここにアークがいるって。

アーク
しかし、これは俺の問題で お前は自分のやるべきことが……。

カロン
この者に何を言っても無駄なのは お前もわかっているだろう?

カロン
ならば協力を仰ぐのだな。

カロン
この者たちの力があれば 可能性がゼロではなくなるかもしれない。

アーク
…………。

ティリス
アーク……。

アーク
…………。

アーク
Shou-chan、ティリス、 俺に力を貸してくれ。

アーク
俺はイリアを助けたい。

アーク
たとえそれによってカルナ・マスタが 復活する危険があったとしても。

ティリス
もちろんだよ、アーク!

ティリス
私とShou-chanが協力するんだから 絶対にイリアは助かるよ!

ティリス
ね、Shou-chan♪

カロン
…………。

ティリス
カロン、あなたはどうするの? あなたもイリアを助けたいんじゃ……。

カロン
…………。

カロン
勘違いするな。 私は封印の守り手。

カロン
私が尊重するのはイリアの意志のみ。

カロン
お前たちを止めることはあっても 協力することはない。

カロン
お前たちが本当に封印を解くというなら その時は私が止めてみせる。

カロン
たとえそれがイリアの想い人だとしてもな。

アーク
カロン……。

アーク
ティリス、Shou-chan、 すまない。

アーク
本当は俺1人でやらなければいけない ことだというのに……。

ティリス
もう、気にしないで!

ティリス
Shou-chanは自分の意志で あなたを助けるんだから!

ティリス
だから、今は何も言わずに 一緒に戦いましょう!

ティリス
きっとイリアさんも本当は待ってるよ。 アークに助けてもらえる日をね♪

アーク
2人ともありがとう……。

アーク
よし、行こう!

アーク
どんな封印が待っているかわからないが、 必ず俺はイリアを助けてみせる!