アーク、私たちは あなたと戦いにきたんじゃないの!
セリア
あなたの大切な人の力と この地で起きたことについて。
アークさん、それは違う。 魔神にも色々な魔神がいる。
カル
実際、魔神であるモーラは セリアとわかり合えたしな。
アーク
奴は俺と話した時、 確実に何かを隠していたぞ。
カル
アンタと同じように イリアさんと出会ったことで。
私が話せることはここまでだ。 後はお前たちに託すとしよう。
カロン
最後にアークに向けた イリアの言葉を伝えてな。
セリア
アークに向けたイリアの言葉!? どうしてそれを私たちに伝えるの?
セリア
そんな大事なことは 直接本人に伝えなさいよ!
セリア
そうすれば、アークだってあんなに 悩まずにすんだかもしれないじゃない!
カロン
本人ではなく希望となるだろう相手に 伝えてほしいとのな。
カロン
イリアはアークのことを 本当に深く理解しているからだ。
カロン
そのためには弟をも利用し 排除をしてきたのだ。
カロン
そんな中、イリアは私に違う価値観を 植え付けてしまった。
カロン
自身のみならず自身のもっとも大切な人をも 犠牲にして他者を守る。
カロン
そして、それを大切な人も許してくれると 思えるほどの相手への信頼。
カロン
力ではない本当の強さというのを 彼女から感じた時、
カロン
私は彼女の意志を受け継ぎ生きることを 選択したのだ。
カロン
そして、アークと“希望”に 世界の未来を託すことを。
イリア
私のこの状況を知れば 彼はきっと悩み苦しむ。
イリア
真実を知れば知るほど、彼は自分の 無力さを嘆き苦しんでしまう。
イリア
彼ほどカルナ・マスタの怖さを 知っている人はいないから……。
イリア
カルナ・マスタを倒せる希望が 現れたのならその時は……。
カル
カルナ・マスタを倒せる希望が 現れたのならその時に
カル
私はあなたに想われた日々があった。 その事実だけで幸せだったから。
アーク
イリアがどんな想いで その言葉を残したのか!
アーク
俺の仲間たちはカルナ・マスタを 封じるために散っていった!
アーク
俺への恩返しだと言って その身を投げ出してくれたルビィ!
アーク
イリアを守るためわだかまりを捨てて 戦ってくれたリノン!
アーク
自分を捨ててでも覚悟をまっとうすることを 教えてくれたバルグラン!
アーク
俺を嫌いながらもイリアのために常に 自分を犠牲にし続けたメディナ!
アーク
死人となっても仲間のために 戦い続けてくれたユウラ!
アーク
俺がカルナ・マスタを倒すことを 最後まで信じ戦い続けたディオン!
アーク
アイツらはみんなこの世界のために 犠牲になったんだ!
アーク
この世界を守るため、 彼女は犠牲になったんだ!
アーク
だったら俺はこの世界を守るために 戦い続ける!
テメーのそのワガママで 六英雄も殺したってことか?
アーク
彼らの犠牲があったからこそ、 お前たちは今、ここに生きている!
ルジーナ
で、今度は俺たちを 犠牲にするつもりか?
アーク
みんなで守ったこの世界は 俺が守ってみせる!
カル
Shou-chan、 わからせてやってくれ。
カル
世界を守り続けた英雄に イリアが望んだ本当の希望を。
アーク
この世界を守るため、 俺はお前を必ず倒す!