…………。アー……ク……。アーク……。


ティリス
アーク!

ティリス
しっかりして、アーク!

アーク
グッ……ティリスか……。

アーク
そうか……

アーク
Shou-chan…… 俺は…お前に負けたのか……。

カル
アークさん、どうする? まだ続けるかい?

カル
まだ続けるって言うなら 今度は俺が相手になるぜ。

セリア
カルだけにはやらせないわ。 私も戦うわよ。

パリス
そうね。

パリス
今度は私も見ているだけじゃなく 参加させてもらうわ。

ルジーナ
おいおい、お前ら。

ルジーナ
それじゃあ、誰も助けてくれなかった Shou-chanが

ルジーナ
かわいそうじゃねーか。

パリス
また、思ってもないことを……。

アーク
フッ、Shou-chan。 お前もいい仲間に恵まれたようだな。

アーク
安心しろ。 俺はもうお前たちとは戦わない。

ルジーナ
随分、聞き分けがいいじゃねーか。 彼女の声でも聞こえたか?

セリア
まとまりそうなのに茶化さないでよ!

アーク
いや、その男の言う通りだ。

セリア
えっ? 打ち所が悪かったの!?

カル
そういうことじゃないだろ……。

アーク
Shou-chanに倒され 気絶している時、

アーク
俺は確かにイリアの声を聞いた。

アーク
酷く小さく微かな声だったから

アーク
それはこの地に残るイリアの力の残滓 なのかもしれない。

アーク
それでも俺は確かに聞いたんだ。

アーク
人を捨て悠久の時を生きる中、 望み続けた彼女の声を……。

ティリス
アーク……。

アーク
お前たちの言葉を信じるよ……。

アーク
いや、信じてはいたんだが、 認めたくなかったんだろうな……。

アーク
イリアが自分を諦めさせようと しているという事実を……。

セリア
…………。

アーク
Shou-chan、

アーク
カルナ・マスタを倒すお前の戦いに 俺も協力させてくれ。

アーク
俺がこの地に眠る、イリアの力を 必ず呼び起こしてみせる!

ティリス
Shou-chan、アーク、 2人とも良かったね!

セリア
まったく最初からとっとと こっちの手伝いをすればいいのよ!

セリア
敵になったり味方になったり……。

セリア
カルもルジーナもそうだけど 男って面倒なのばっかりね。

カル
返す言葉もないな……。

パリス
フフッ、でも、カルナ・マスタと戦う前に 心強い仲間が増えたわね。

ルジーナ
ケッ、六英雄をダマして殺した男だ。 俺たちも気を付けねーとな。

セリア
ルジーナ、アンタ遂に自分を六英雄と 同等に扱い始めたの?

セリア
そこまでいくと さすがに私も残念に思い始めるわよ……。

ルジーナ
ふざけんな! そんなつもりはねー!

ルジーナ
このルジーナ様が、世界を救えなかった 六英雄と同等なわけねーだろーが!

パリス
そっちなのね……。

カル
ハハッ、みんなアークさんが仲間になって 嬉しいのはわかるが、

カル
話は先に進みながらにしようぜ。

ティリス
うん、そうだね!

ティリス
これでルジくんが心配していた 問題もほとんどわかったし、

ティリス
安心して進めるね!

ルジーナ
別の問題は出てきてるがな……。

ティリス
ん? ルジくん、何か言った?

ルジーナ
いや、なんでもねーよ。

ルジーナ
カルナ・マスタを倒した時に受ける 俺様への賞賛を想像してただけだ。

セリア
うわ…気持ち悪い……。

パリス
心の底から嫌いだわ……。

ルジーナ
テメーら、上等だ!

カル
お前らもう止めておけって。 アークさんも困った顔してるぞ。

アーク
い、いや俺は……。

ティリス
フフッ、みんな笑顔でバッチリだね!

ティリス
よ~し、Shou-chan、 最後の戦いに向けて

ティリス
しゅっぱ~~~つ!