ルジーナ
「俺は不幸な中でも必死に生きてる」って 悲壮感が伝わってくるぜ。
ルジーナ
お前、まさか自分が主人公として 世界が回ってると思ってねーか?
ルジーナ
残念だったな。 お前はただの脇役なんだよ!
ルジーナ
やっぱりお前は俺たち“人間”の敵に なったってことでいいんだな?
アーク
俺はイリア…神託の巫女の意志を守りたい。 ただ、それだけだ。
セリア
この地に封じられてた 神託の巫女はどうしたのよ!
パリス
でも、もしあなたが私たちの邪魔をするなら その理由を聞く権利は私たちにはあるわ。
カル
アークさんのことだそれなりに悩んだ結果 なんだろうからどうこう言うつもりはない。
セリア
私は理由がどうであろうと どうこう言うわよ!
セリア
Shou-chan、 アンタもそうでしょ!?
アーク
どうやら無事に自分で道を選び 進めているようだな。
アーク
お前のことは心配していたんだ。 俺と同じ様にならなくて良かったよ。
アーク
この地に降りた俺は すぐにイリアの力を感じた。
アーク
だが、それは1カ所ではなく 様々な場所からだった。
アーク
不思議に思った俺は1カ所ずつ それらの場所の調査に向かったんだ。
アーク
なぜルシアスがカルナ・マスタを封じる際に イリアも同時に封じられたのかを。
アーク
あのカルナ・マスタとの激戦の中で、他に 気をかける余裕など無いと思ったからな。
アーク
そして、ルシアスはたまたま封じられた イリアを利用して俺を従わせた。
アーク
この地に来るまでは俺も ずっとそう思っていたんだ……。
アーク
イリアをカルナ・マスタと一緒に封じる ことは、最初から奴の計画通りだったんだ!
アーク
俺は調査を進める中で、カロンという 封印を守る魔神に出会った。
アーク
その魔神から聞いた話では、 魔神たちがカルナ・マスタを封じる際に
アーク
この地に墜ちることとなった メロードが取り仕切ったらしいが
セリア
えっと、イリアさんは そんなに凄い力を持っていたの?
アーク
彼女が持っているのは 神託の巫女としての力。
アーク
実際、イリア自身もその力を 知らなかっただろう。
アーク
だが、ルシアスの神徒だったメロードは それを知っていた。
アーク
そして、ルシアスの目的にも 気が付いたのだろう。
アーク
カルナ・マスタと同時に 自身とイリアが封じられた理由を。
カル
つまり、ルシアスは 神託の巫女の力を利用して
カル
真の意味でこの地にカルナ・マスタを 封じるつもりだったってことか。
アーク
メロードはそれに気が付き、 魔神たちの力とイリアの力を合わせ
アーク
また奴自身は、カルナ・マスタを封じた後 自分だけは戻れると思っていたようだがな。
ルジーナ
ケッ、まんまとダマされてあのザマか。 情けねー神徒様だなー。
セリア
でも、どうしてイリアさんは 黙って魔神たちに従ったの?
アーク
カルナ・マスタがこの地で暴れるのを見て 自ら協力したのだろう。
カル
で、アークさん。 アンタはそれを知って何を決めたんだ?
アーク
最初にも話したが 俺は彼女の意志を守りたい。
アーク
カルナ・マスタを封じ続けるという 彼女の意志をな。
パリス
それはつまり、カルナ・マスタを倒そうと している私たちの敵になるということ?
アーク
敵になるつもりは無い。 ただ、お前たちを止めたいだけだ。
セリア
で、その様子だとイリアさんには まだ会えてないんでしょう?
セリア
彼女と話してもいないのに「彼女の意志を 守る」なんて勝手な思い込みじゃないの?
アーク
俺の勝手な思い込みか……。 確かにそうかもしれないな。
アーク
お前が言うように、俺はまだイリアに 会えていない。
アーク
彼女はカルナ・マスタの真の力とともに 封印されているらしく
アーク
その場所に行くためには この地にいるカルナ・マスタだけでなく、
アーク
真の力を封印している影をすべて 倒す必要があるようだ。
カル
アークさん、俺たちと協力して カルナ・マスタを倒さないか?
カル
そうすればイリアさんも自由に なるんじゃないか?
アーク
だが、お前たちはわかっていない。 カルナ・マスタの力を……。
アーク
俺はかつて仲間たちとともに カルナ・マスタと戦った。
アーク
だが、仲間たちを犠牲にして ようやく隙を作れただけだ。
アーク
まともに戦って奴に勝つことは お前たちでも不可能だ。
ルジーナ
お前の昔の仲間とやらが 弱かっただけじゃねーのか?
アーク
俺はかつてルシアスの力を借りて カルナ・マスタを封じた!
アーク
そのために、俺は仲間とイリアを 犠牲にした!
アーク
そして、イリアは今も奴を 封じ続けている!
アーク
俺は仲間やイリアの思いを 無駄にしたくない!
アーク
カルナ・マスタはこの地の封印が 解けたばかりでまだ半覚醒の状態だ。
アーク
ここでお前たちが出て行けば、 この地をカロンが再び封じるだろう。
アーク
だが、逆にお前たちがカルナ・マスタと 戦うことで完全に覚醒する可能性もある。
アーク
そして、今も奴の真の力を封じている イリアも危険にさらされるだろう。
アーク
だから俺は お前たちの前に立つことを決めた。
アーク
俺はお前たちと戦いたいわけじゃない。 無駄な戦いはできれば避けたい。
アーク
だから…Shou-chan、 俺の相手はお前だけだ。
アーク
自分たちがどれだけ無謀なことを しようとしているのか。
ルジーナ
面倒くさくなくていいじゃねーか。 Shou-chan、しっかり戦ってこいよ。
ルジーナ
まあ、お前が負けても俺は 気にしねーがな。
セリア
やっぱりアークとは 本気で戦える気がしないから……。
パリス
……Shou-chan。 大変だと思うけどがんばってね。
パリス
ごめんなさい。あなたの苦労はわかるけど これくらいしか言えなくて……。
カル
アークさんに教えてやってくれ。 俺たちの可能性をな。
ティリス
アークを助けてあげて。 やっぱり今のアークは苦しそうだもの。
アーク
Shou-chan、 お前とは違った形で戦ってみたかったよ。
アーク
神託の騎士と呼ばれた力、 お前に見せてやる!