セリア
最後の戦いの前だってのに 緊張感が足りないんじゃない?
ルジーナ
それより緊張感なんて言葉がお前から 聞けた方が俺は驚きだよ。
カル
Shou-chan、 俺たちの前にそびえるこの門。
カル
この先にカルナ・マスタはいるはずだ。 覚悟はいいか?
セリア
カル、Shou-chanには 聞くまでも無いわよ。
セリア
どうせこの門を見ても 怖くなって止めたとかは無いんでしょ?
パリス
そうだったらここに来るまでに 何度も止めているわね。
ルジーナ
ケッ、つまりこいつは危機意識の無い 鈍感ってことだろうが。
カル
お前たち、ここまで来ても Shou-chanに厳しいな……。
カル
モーラの話だとここに来れば なんとかなると思ったんだけど
ルジーナ
いや、違うな。 この門は一度は開いたはずだ。
ルジーナ
だったら土埃やら何やらで 汚れててもいいはずだ。
ルジーナ
それが無いってことは、 一度開いた時に落ちたんだろうよ。
セリア
まさかちゃんと説明してくれるとは 思わなかったから。
セリア
ルジーナ、アンタどこか悪い所無い? 頭と顔以外で。
カル
だが、そうなると問題なのは 誰が再びこの門を閉じたかだな。
ルジーナ
その説明ならこっちに向かって来る奴が 説明してくれるんじゃねーか。
我が名は封魔導神カロン。 封印を守るだけに生きる存在。
セリア
この地を支配する8体の魔神。 その最後の1体がやっと現れたって訳ね。
カロン
お前たちは本当にこの先に進み カルナ・マスタと戦うというのか?
カロン
この地の封印が解けたのは モーラの企みのため。
カロン
お前たちの当初の目的は その女神を助けることだったはず。
カロン
ならばもう自分たちの世界に戻っても 誰からも責められることはないだろう。
カロン
そして私は封印を守るだけに生きる存在。 お前たちの世界に害をなすつもりはない。
カロン
それでもお前たちは カルナ・マスタと戦うというのだな。
ルジーナ
やっぱり面倒事は先に片付けておかねーと ゆっくり寝られねーからよ。
カロン
ならばこれ以上は何も言うまい。 この門を越えて先に進むがいい。
カロン
閉じていたところでお前たちは 何とかしてしまうのだろう?
カロン
それに、お前たちを止める役は 私より適任がいるようだからな。
ルジーナ
チッ、どうにもきもちわりーな。 あの野郎、何を企んでやがる……。
ルジーナ
俺たちを止める役か。 おそらくアイツだろうが……。
ティリス
大丈夫、私たちは Shou-chanと一緒なんだから♪
ティリス
え~、セリアも本当は 信じてるクセに~!
カル
ハハッ、まあなんだ。 色々ありそうだけど、折角門が開いたんだ。
カル
ルジーナ、 この先のことは確かに俺も心配だ。
カル
だけど、それは行ってみないと わからないだろ?
ルジーナ
だが、面倒事はお前たちで なんとかしろよ!
ティリス
Shou-chan、 最後の戦い、がんばろうね!