カロン
なるほど。

カロン
ルジーナよ。

カロン
お前が1人で封刻の晶窟を訪れた時に 話していたのはこの者のことか。

ルジーナ
な、Shou-chan! 俺は何も話してねーぞ!

カロン
あのアークとかいう者は いまだ迷いを見せていた。

カロン
だが、お前たちは前に進むというのだな。

カロン
いいだろう。 今しばらく様子を見させてもらおう。

カロン
他の封印をすべて解いたとしても

カロン
私を倒さぬ限り 真の封印は解けぬのだからな……。

ルジーナ
チッ、結局まだダメってことか。 面倒なヤツだぜ。

ルジーナ
おい、Shou-chan!

ルジーナ
どうだ、俺の本当の実力ってヤツは? 今まで以上に尊敬してもいいんだぜ。

ルジーナ
召喚院に入ってから 色々と面倒なことも多かったが、

ルジーナ
俺の力は確かにあの頃より上がってる。

ルジーナ
連邦を出た頃には使いたくもなかった ヴェーダ剣術も前以上に使いこなせる。

ルジーナ
まったく怖いぜ。 俺がどこまで強くなっていくのかな!

ルジーナ
だからお前も俺にしっかり付いて来いよ。

ルジーナ
お前にはまだまだやってもらわなくちゃ ならねーことがたっぷりあるからな!

ルジーナ
…………。

ルジーナ
で、俺の話はこれで終わりだが、 お前はどうするんだ?

???
気付いていたのね。 相変わらず嫌な人……。

パリス
ごめんなさい。 Shou-chan。

パリス
覗き見するつもりはなかったの。

パリス
ただ、あなたと2人きりで 少し話がしたくて……。

ルジーナ
ケッ、面倒そうな話だな。

ルジーナ
Shou-chan、俺はもう行くぞ! お前はしっかりその女の面倒をみておけよ!

ルジーナ
後々、もっと面倒なことになるのは イヤだからな!

パリス
本当に嫌な人……。

パリス
でも、やっぱり召喚老様たちが 一目置くだけはある。

パリス
彼の知謀はわかっていたつもりだったけど 剣技もあれだけの実力があったなんて……。

パリス
今の私では彼には敵わない。

パリス
それくらいは私も理解できるわ。

パリス
本人の前では 死んでも言いたくないけれどね……。

パリス
…………。

パリス
ねえ、Shou-chan。

パリス
私がここに来たのはさっきも言ったけれど あなたと2人で話したいことがあるから。

パリス
私の話、聞いてもらえる?

パリス
…………。

パリス
フフッ、あなたは断るような人じゃ なかったわね。

パリス
…………。

パリス
私は…あなたのことを……

パリス
以前からずっと……

パリス
戦って倒したいと思っていたの!

パリス
グランガイアであなたに敗れて 私は自分を見つめ直すことができた。

パリス
そして、私は皇国を出て召喚院に入った。

パリス
そんな私が 今、また召喚院を出る決意をした。

パリス
でも正直まだ迷いが無いとは言えない。

パリス
だから、今回もまたあなたと戦って 自分を見つめ直したい。

パリス
私の気持ち、 あなたならわかってくれるわよね?

パリス
それじゃあ、いかせてもらうわよ。

パリス
もちろん、遠慮はしないでね。

パリス
色々吹っ切れてこれでもまた私、 強くなれたと思うから!