セリア
何なのよ! あのシュスイって魔神は!

セリア
しつこいにも程があるわ!

パリス
そうね。 これからもまた現れそうだし……。

パリス
モーラが言っていた怖さが 少しわかってきた気がするわ……。

ルジーナ
Shou-chan!

ルジーナ
テメーがきっちりぶっ潰さないから ヤツがつけあがるんだ!

ルジーナ
次に会った時はしっかり ぶっ倒しておけ!

ルジーナ
いいな!

パリス
ちょっと待って!

パリス
見てこれ……。

セリア
何これ……。

パリス
酷い状況ね……。 何かが大暴れしたような……。

パリス
しかも、そこら中に飛び散ってるこれ、 メロードとかいう魔神の体液?

ルジーナ
ヤツがここに来たのは間違いなさそうだな。 問題はどこに逃げたかだが……。

セリア
この体液、かなり色んな場所に 飛び散ってるわね……。

パリス
体液を元に探すのは 難しそうね。

ルジーナ
チッ、面倒だが調べるしかないか。

ルジーナ
おい、お前ら。

ルジーナ
ヤツはおそらくここには もういない。

ルジーナ
ヤツが逃げただろう通路を探すぞ。

セリア
いちいち命令しないでよ。

セリア
そのくらい言われなくても わかるわよ。

パリス
……ハア。

ルジーナ
チッ、だったらとっとと 動けってんだよ。

ルジーナ
Shou-chan、テメーも サボるんじゃねーぞ!

???
みんな行ったようだな。

カル
よう。

カル
ハハッ、そんな困った顔をするなよ。 お前とは2人でゆっくり話したかったんだ。

カル
それにしても、みんな、 ちょっとギスギスし過ぎじゃないか

カル
セリアもルジーナも毒が強いからな。 女神さんがいないと中和できないか。

カル
え、俺か?

カル
ハハッ、確かに俺も 少しは中和してたかもな。

カル
まあ、今はお前がなんとかしてやってくれ。 パリスさんじゃ大変だろうからな。

カル
…………。

カル
……Shou-chan。

カル
最初に言っておくが俺は偽者でも 操られてるわけでもない。

カル
ちゃんと考えた上でお前たちに イシュグリアを去るように言ったんだ。

カル
……お前にだから正直に言うよ。 俺は自分の行動が正しいかまだ迷ってる。

カル
だから、時間が欲しかったんだろうな。

カル
お前たちは放っておいたら すぐに俺に追い付きそうだったから。

カル
…………。

カル
真実なんてのは知らない方が 良かったのかもしれないな。

カル
おっ、誰か戻ってきそうだな。

カル
Shou-chan。 これだけは信じてくれ。

カル
俺はどんな時でもお前の親友だ

カル
それだけは変わらないぜ。

パリス
Shou-chan、どうしたの? ボーっとして。

パリス
ルジーナがメロードが逃げたと思われる 隠し通路を見つけたの。

パリス
さあ、行きましょう。 あまり遅れるとセリアが暴れ始めるわよ。

パリス
向こうでずっとルジーナの自慢話を 聞かされてるから……。