フン、前の２人よりはマシなようだな。

オ、オーン様……。 これは一体……。

貴様たちが腑抜けていたから 鍛え直してやっただけだ。

イシュグリアに降りた後、未だ魔神を １体しか倒せていないお前たちをな。

感謝するんだな。俺自ら訓練の相手をする ことなどそうはない。

感謝だと！

会うなりいきなりぶっ放してきやがった 相手にどう感謝しろってんだよ！

そうですよ！

いきなり本気のオーン様から攻撃されたら 私たちだって対応できません！

ほう……今のが俺の本気だと思うのか？

い、いえ……。

そ、それより、無事で何よりです。

グラデンス様から行方不明と 聞かされていたので。

シュスイという魔神と 何かあったのでしょうか？

あの戦いの最中に逃げ出した魔神か。

逃げた？

シュスイは逃げるような性格には 思えないんだけど……。

それだけオーン様が怖かったって ことかしら？

…………。

フン、逃げた相手のことなど知らぬ。

だが、俺から逃げる力があるという ことだけは認めてやろう。

それにしてもグラデンスのヤツ、 余計なことを。

ヤツが俺の心配をするなど１０年早いわ。

は、はあ……。

（オーン様とグラデンス様って 何歳なのかしら……。）

セリア、ルジーナ、パリス、 そしてShou-chanよ。

お前たちに任務を与える。

この地の魔神を倒せ。

もとよりそのつもりです。

フン、まだまともに 魔神を倒せていない者が何をぬかす。

そ、それは……。

お前たちとは別ルートで俺が魔神たちを 倒すつもりだったが気が変わった。

お前たちがこの地の魔神を倒せないようなら お前たちを帰して俺がすべての魔神を倒す。

なっ！？

俺はそもそも別の任務があって……。

魔神も倒せない実力で この地で任務などできるものか！

クッ……。

グズグズしていないで とっとと行け！

俺がそれほど気長に待てないことは お前たちも知っているだろう？

…………。

おい、お前たち！ とっとと出発するぞ！

で、でも魔神がどこにいるのか……。

とりあえず、あのデカい花が怪しい！ まずはそこを目指す！

グズグズ考えてる暇なんか ねーんだよ！

私も今はルジーナに賛成だわ。

パリス、Shou-chan、 行きましょう。

え、ええ、わかったわ……。 でも、落ち着いたら話は聞かせてね……。

行きましょう。 Shou-chan……。

フン、行ったか。

…………。

グラデンスめ。 甘やかし過ぎだ。

…………。

まあいい。 俺は俺の目的を果たすだけだ。