セリア
何、この長い橋は……。

パリス
この橋の向こうが 次の地域ってことかしら?

パリス
モーラの言葉を信じるなら

パリス
この先にあるのは ベイオルグという場所らしいわよ。

ルジーナ
ケッ、あんなヤツの言葉なんか 信じられるかよ。

ルジーナ
そもそも、なんだこの橋は!?

ルジーナ
いかにも敵が待ち伏せしてます、 って感じじゃねーか!

セリア
あら、ルジくん怖いの?

ルジーナ
そういう話じゃねー!

ルジーナ
敵地で危険を避けるのは 当たり前だろうが!

???
敵地で大声で騒ぐのも当然なのかしら?

モーラ
やはり人間は低能で下品ですね。

モーラ
こんな者たちが私の支配するレームに 存在するなんて……。

モーラ
やはり人間は滅ぼさなければいけない 生物のようですね。

ルジーナ
テメーは…モーラ……。

モーラ
人ごときに呼び捨てにされる いわれはありません。

モーラ
私の名は闇魔仙神モーラ。

モーラ
闇魔仙神と呼ぶことを 許してあげましょう。

セリア
名前はやっぱりモーラであっていたのね。

セリア
パリスが言っていたホウスイと どっちが正しいのか考えていたのよね。

モーラ
…………。

パリス
セリア、ダメよ。 今、怒らせるのは得策じゃないわ。

パリス
この手の自分が利口と思っている相手は 怒らせると面倒なんだから。

セリア
この魔神、自分で利口と思ってるの?

モーラ
…………。

ルジーナ
おい、Shou-chan……。 お前がこの状況をなんとかしろ……。

ルジーナ
俺には無理だ……。

モーラ
いいでしょう……。

モーラ
そこの女…金髪の女は元より 八つ裂きにするつもりでした。

モーラ
本当はこの橋に仕掛けた数々の罠で 遊んであげたかったのですが

モーラ
気が変わりました……。

モーラ
ここで消えなさい。

モーラ
この気配……。

モーラ
面倒な者が 近付いてきているようですね……。

モーラ
いいでしょう。 私はこの橋の先で待ちます。

モーラ
あなたたちは私の罠を越えていらっしゃい。

モーラ
私の所まで辿り着いたら 相手をして差し上げます。

ルジーナ
俺たちは今、 テメーと無理に戦う必要は無いんだがな。

モーラ
つまらないことを言う低能猿ですね。

モーラ
私の相手をできることを もっと感謝しないといけませんよ。

ルジーナ
…………。

モーラ
簡単な挑発には乗りませんか……。

モーラ
では、これならどうでしょう?

モーラ
私はあなたたちの仲間である 青髪の召喚師の居場所を知っています。

モーラ
私を倒せたなら話してあげましょう。

モーラ
私はそろそろ行きますね。

モーラ
皆さんがいらっしゃるのを お待ちしていますよ。

ルジーナ
チッ、面倒なことを……。

パリス
選択肢は無くなったわね。

セリア
そうね。

セリア
さあ、みんないきましょう!

セリア
あの魔神を倒しにね!

ルジーナ
あー! わかった!

ルジーナ
あいつの発言がウソだろうが なんだろうが前には進んでやる!

ルジーナ
ただし! 俺のやり方には従え!

ルジーナ
まずはパリス!

ルジーナ
お前は俺と一緒にこの橋の罠を みつけて解除するぞ!!

ルジーナ
この手のことは遺跡好きのお前なら 得意だろう?

パリス
な、なにを!

ルジーナ
できねーのか?

パリス
できるわよ……。

ルジーナ
Shou-chan!

ルジーナ
お前は俺たちが罠を解除している間、 敵を排除してろ!

ルジーナ
余計なことはするな! 敵を倒してりゃいいだけだ!

セリア
私も敵を倒せばいいの?

ルジーナ
お前は何もするな……。

セリア
え、なんでよ!?

ルジーナ
お前は何かを確実にやらかす。

ルジーナ
だからジッとしてろ。

セリア
ふざけないでよ!

セリア
いいわ!

セリア
寄って来る敵は、 私が全部倒してあげる!!

セリア
Shou-chan!

セリア
アンタは私が倒し損ねた ザコの相手でもしてなさい!

パリス
酷い男ね……。

パリス
こうなるのがわかってて やったでしょ?

ルジーナ
うるせーな。

ルジーナ
お前は早くセリアを追え。 あいつが罠にかかる前にな。

パリス
わかったわ……。

ルジーナ
Shou-chan。

ルジーナ
モーラとかいう魔神を倒すのは お前の役目だ。

ルジーナ
それまで力を温存しておけ。

ルジーナ
まあセリアが先行するとはいえ、 確実にお前も敵と戦うことにはなるがな。

ルジーナ
イシュグリアの魔神どもは 四堕神に比べてどうも面倒なのが多い。

ルジーナ
あいつら一体、何を考えてやがるんだ……。

ルジーナ
……チッ、俺らしくもねー。

ルジーナ
行くぞ! Shou-chan!

ルジーナ
あのバカが失敗をする前にな!