パリス
ティリス様! それにShou-chanも。

ティリス
パリスも今回はゆっくり進んでるんだね。

パリス
ええ、堕神との最後の決戦前ですので、 色々と考えることがあり

パリス
進みが遅れてしまっていたようです。

ティリス
パリスはマジメだもんね♪

パリス
マジメ…ですか……。

パリス
ええ、そうなのかもしれませんね。

ティリス
そう、マジメなのがパリスの イイトコロなんだよ♪

パリス
ありがとうございます。

パリス
ご期待に応えられるよう この後の戦い、死力を尽くします。

ティリス
ム、ムリはしないでね!

パリス
ところで、Shou-chan。 あなたはどうなのかしら?

パリス
マジメにこの先のことを考えている?

パリス
ティリス様の導きに従い、 次々と四堕神を倒した召喚師。

パリス
最後の堕神アフラ・ディリスを倒した時

パリス
あなたは英雄と言っても過言では無いほどの 功績を残すことになるでしょうね。

パリス
でも、あなたが暮らすエルガイアへの 影響はほとんどない。

パリス
このグランガイアでの活躍は

パリス
一部の召喚師や各国の上層部にしか 知られていないから。

パリス
そして、エルガイア自体にも 大きな変化は起きない。

パリス
ランドール皇国とエルガイア連邦は これまで通り対立を続けるでしょう。

パリス
そして、アクラス召喚院はその影響力を さらに拡大していくかもしれない。

パリス
そんな中、あなたはどんな未来を目指すの?

パリス
あなたの力はすでに世界に影響を与えるほど 大きくなっているのよ。

パリス
もっと想像して! 世界の未来を!

パリス
あなたにはそれだけの力があるのだから!

ティリス
パリス?

パリス
失礼しました。 少し熱くなり過ぎたようです。

ルジーナ
やっぱりエリート様は 考えることが違うねー。

パリス
お前は……。

ティリス
ルジくん。

ルジーナ
このバカにそんな難しいことを 考えさせてどうしようってんだい?

ルジーナ
うまく懐柔してお前たちの駒にでも しようってのか?

パリス
そんなつもりはないわ!

パリス
ただ、私は世界の未来を考えているだけ!

ルジーナ
ケッ、こいつがそんな難しいこと 考えられる訳ねーだろ。

ルジーナ
だいたいエルガイアにある現状の組織で どこが正しい組織だってお前、言えるのか?

パリス
それは……。

パリス
だが! いや……。

ルジーナ
ケッ、言わなくてもわかるってんだよ!

ルジーナ
まあ、お前たちが何を企んでようが 俺は知ったこっちゃねー。

ルジーナ
俺様の出世のためにアフラ・ディリスを ぶっ飛ばすってだけだ!

ルジーナ
おい! Shou-chan!

ルジーナ
テメーもこんな所で遊んでねーで とっとと先に進みやがれ!

ルジーナ
でねーと、また面倒な連中に 捕まっちまうからな!

ルジーナ
俺はもう行くぞ!

ルジーナ
俺の手柄のために、あの化物の中に 食われる準備をちゃんとしておけよ!

ティリス
ルジくん、言うだけ言って 行っちゃったね。

パリス
…………。

パリス
ティリス様、私も先に進みます。

パリス
Shou-chan、戦いの前に 余計な話をしてごめんなさい。

パリス
あなたはあなたらしく戦いに臨みなさい。

パリス
それが、きっといい結果を もたらしてきたのだから。

謎の女性
あの男、私の気配に気付いていた?

謎の女性
いえ、それよりも気になるのは……。