パリス
待ってたわ。 Shou-chan。

パリス
そんなに身構えないで。

パリス
別に1人になったからって あなたを襲いにきたわけじゃないから。

パリス
フフッ、相変わらず楽しい反応ね。

パリス
そんなにたいした話じゃないのよ。

パリス
私たちインペリアルガードの本当の目的を きちんとあなたに話しておきたいだけ。

パリス
もう気がついているかもしれないけど

パリス
私たちはランドール皇国皇帝陛下とは 別の方と繋がっているわ。

パリス
エリオール様は、 エルガイアの未来を憂いている。

パリス
一部の特権階級だけが力と知恵を持つ あの世界の未来を。

パリス
だから、その権力構造を崩すため ある方の力を借りることにした。

パリス
フフッ、その方の正体を聞いたら、 きっとあなたも驚くわよ。

パリス
その方の正体は私の口からはまだ言えない。

パリス
それは、その時が来れば、 エリオール様があなたたちに話すから。

パリス
Shou-chan。

パリス
私はあなたに言えない秘密を まだ持っている。

パリス
でも、これだけは信じて。

パリス
私たちは平和で平等な世界を築くため 戦っている。

パリス
この目的に嘘偽りはないわ。

パリス
フフッ、 ね、本当にたいした話じゃないでしょう?

パリス
平和で平等な世界を作りたいなんて 当たり前のことだもの。

パリス
本当はもっと早く話したかったのだけど 毎回、変な邪魔が入ったから……。

パリス
ランドール皇国とアクラス召喚院が 同盟関係になったことで

パリス
以前のようにあなたを私たち側に 誘うことはやりづらくなった。

パリス
でも、今でも私はあなたに 私たち側に来てほしいと思ってるの。

パリス
…………。

パリス
ここから先はあくまで私の考えであって 皇国は関係無い話として聞いて。

パリス
私はアクラス召喚院を信用していない。

パリス
正確に言うと、召喚老を信用していないわ。

パリス
考えてもみて。

パリス
召喚師を管理するだけの組織が あれだけの力を持つ必要がある?

パリス
召喚院はすでに国家を越えた存在よ。

パリス
武力でも経済力でもエルガイアを 支配できる力を持っている。

パリス
それなのに、そのトップである召喚老は 特別な目的を示さない。

パリス
こんな不気味なことはないと思わない?

パリス
ごめんなさい。

パリス
これは、今回の話とは関係無かったわね。

パリス
Shou-chan。

パリス
これから私たちはザーグから 話を聞きに行く。

パリス
その内容がどんなものかはわからない。

パリス
でも、ティリス様のことは 絶対に信じてあげたいと思わない?

パリス
あの方のあの明るさと優しさが偽りだなんて あなたも考えたくないでしょう?

パリス
フフッ、そんなこと 私に言われるまでもないわね。

パリス
それじゃあ、私も 天空殿タラールに向かうわ。

パリス
また後で会いましょう。

パリス
ゆっくりあなたと話せてよかったわ。

パリス
今度は本当の味方として ゆっくり話したいものね……。