やったね！ Shou-chan！

まさか、異界の神が二柱もいるとは 思わなかったからびっくりしちゃったね。

でも、私のShou-chanにかかれば 楽勝って感じだったね♪

ハァハァハァ。 こっちもなんとかなったみたいだな。

さすがShou-chanだな。

カルくん、大丈夫？

それに、こっちもって？

ああ、実は異界の神は一柱じゃ なかったみたいなんだ。

俺とセリア、ルジーナで それぞれ倒したんだけど

こっちからもっと大きい気配がして 急いで駆け付けたんだけど

いらない心配だったみたいだな。

え、そうなの！？

他のみんなは大丈夫？

ああ、みんななんとか無事だよ。

そろそろ、こっちに……。

な、問題ないだろ？

うん！ ２人とも元気そうだね♪

ハァハァハァ……。 クッ……、ハァハァハァ。

わ、私のが…やっぱり… あんたより…はや…い…でしょ…。

ケッ、そんな息も切れ切れで 何言ってやがる。

う、うるさいわね！ 私の勝ちは勝ちよ！

誰も勝負なんざしてねーだろーが。

あら、ルジくんともあろう方が この期に及んで言い訳？

あんだと、コラ！

おい、２人とも！ もういいだろ？

Shou-chanも無事に 異界の神を倒したみたいだぜ。

みんな、大活躍だったみたいだね♪

でも、私のShou-chanも がんばったんだよ！

こっちは異界の神が二柱も出てきて 大変だったんだから！

ハン、こいつの活躍なんざ 聞いちゃいねーんだよ。

で、ヴリクシャへの道は開いたのか？

うーん……。 それがまだ特に変化が無いんだよね……。

まさか無駄働きってことには ならねーよな？

それと、パリスはどこに行きやがった？

パリスなら、あの後、別行動するって どこかに行っちゃったよ。

クソッ！ また、あの女、逃げやがったか！

そう言うなって。 何か事情があったんだろ？

そんなこと知るかよ！

大事な所で毎回、楽しやがって！

貴様たちの力、確かに見せてもらった。

この声は……

ザーグ！！

どうやら異界の神はすべて倒したようだな。

その口調だと、最初から異界の神が 複数体いたことは知ってたみたいだな。

Shou-chanだけじゃなく、俺たちも 試してどうするつもりだったんだ？

貴様たちの実力、確かに見せてもらった。

我が主、真神アフラ・ディリス様の 配下として十分な実力と言えるだろう。

どういうことだ……。

貴様たち召喚師に選択肢を与えよう。

我が主に仕え、真の世界再構築に その身を捧げる栄誉を受けるか。

我が誘いを断り、その命を無駄にするか。

つまり、私たちにアフラ・ディリス側に 寝返れってことよね。

人間を滅ぼそうとしている神に 仕えるわけないじゃない！

神のクセにバカなの？

愚かな人間よ。

我は貴様たちの無知の罪は問わない。 力さえ本物ならばな。

だからこそ我は 貴様たちに真実を告げるのだ。

堕神の神徒が話す真実とやら、 私も聞いてみたいものだな。

エリくんとパリス！

…………。

グランガイアの平和を乱し続けた堕神が どんな真実を知っているというのだ？

どうせ、自分たちに都合よく塗り替えた 虚偽に満ちた真実なのだろう？

アクラス召喚院の召喚師たちよ。

そんな戯言、聞く必要はない！

君たちの後ろには、かつて人間を救った ルシアス様、

そして、君たちの横には 女神ティリス様がいるのだろう？

それとも、これまでともに戦った ティリス様を裏切るというのか？

そんな愚か者は君たちの中にはいないと 信じているがね。

…………。

当たり前じゃない。

もちろん私たちは ティリスを裏切るつもりなんてないわよ。

あなたに言われるまでもなくね！

セリア～～～！！

ちょ、ティリス！ 抱きつかないで！！

俺も答えはセリアと同じだよ。

もちろんShou-chanもだよな？

で、ルジーナ、お前はどうなんだ？

知らねーよ。

俺の考えをなんでお前らの前で 話さなくちゃならないんだ？

それに、そこのお偉いさんに

勝手に俺の考えを想像されるのも 気に入らねーな。

まあ、それ以上にこの神徒の 言動も気に入らねーんだがな。

まあ、そんな感じだよ。 神徒ザーグさん。

で、俺たちの答えを聞いて、 あんたはどうするんだい？

さっきの選択肢通り、 俺たちの命を狙うのかい？

もちろん、簡単にやられるつもりは ないけどな。

我は長き時を生きる神徒。

貴様たちのように結果を急ぎはしない。

我が真実を語った後、 貴様たちに再度、問うとしよう。

そんな悠長に我々が動くとでも？

愚かな人間よ。

我は機会を知る存在だ。

今は真実を語る時ではない。

次の機会を楽しみにするとしよう。

フッ、その機会がくればいいがな。

召喚師たちよ。

異界の神々の討伐、感謝する。

おかげでヴリクシャに続く道を 封じていた力は消えた。

直にルシアス様により道が開かれるだろう。

え、エリくんはわかるの？

失礼しました。

これはあくまで予測であり、

私などがルシアス様の行動を 知ることなどできません。

そっか～。 びっくりしたよ～。

でも、みんな！

私も今は感じてるよ。

次のヴリクシャに進む時が 近いことをね！

となると、それまでは ゆっくり休ませてもらうとするか。

俺はどこかのエリートさんと違って 異界の神と戦って疲れてるからよ。

クッ……。

ケッ、言い返すこともしねーのかよ。

ルジーナ召喚師、私の部下も何かと 忙しくてね。

君たちのように自由に動けないことは 理解してほしい。

……面倒くせー物言いだな。

まあいい。

おい！ Shou-chan！

俺は一度、エルガイアに戻る。

今回の手柄を召喚院にしっかりと 報告しておきてーからな。

なんなら、お前の分も 報告しておいてやるぜ。

どうせ、こいつの手柄を 横取りするつもりなんでしょう？

ホント、小物ね。

なんだと！

Shou-chan。

私も一度、エルガイアに戻って 次の戦いの準備をするわ。

それと、ティリス！

え、私？

そうよ！

なんか色々考えてるみたいだけど、

そんなに頭がいい訳じゃないんだから 無理しないの！

私たちはあんたの味方なんだから、 いつもみたいに騒いでればいいのよ！

女神に向かって、 「頭がいいわけじゃない」って……。

エヘヘヘ……。

セリア、ありがとう♪

やっぱりセリアは優しいね。

ち、違うわよ！

あんたが元気ないと調子が狂うのよ！

ハハハッ、セリアらしいな。

Shou-chan。

俺もこの後、一度、エルガイアに戻る。

ちょっと調べたいこともあるしな。

グラデンス爺さんが裏でコソコソしやがって 気持ち悪いだろ？

それじゃあ、次もこのまま突っ走って 一気にアフラ・ディリスを倒しちまおうぜ！

Shou-chan！

私、今回はあんまり力になれなくて ゴメンね。

次はいつもの元気でプリチーな女神様に 戻ってるから、任せておいてね♪

私、Shou-chanのこと ちゃんと信じてるから。

Shou-chanたち召喚師は すべて帰っていったようだな。

フッ、 なかなか興味深い者たちではないか。

ハッ。

そう硬くなるな。

私は君の働きには感謝しているのだ。

同盟を結んでいるとはいえ、

元は敵対関係にあった者たちの中で しっかりと動いているのだからな。

も、もったいないお言葉、 ありがとうございます！

引き続きよろしく頼むぞ。

は、はい！

行ったか。

黒の隠者よ。 出てきたらどうだ？

我々の計画も最終段階まできている。

そろそろ、君にも動いてもらわないとな。

わかっている。

すでに準備は整った。

後は時がくれば 自然と動き出すだろう。

その時こそ、 人が新たな世界へと進む時！

世界は新たな英雄の登場を 待っているのだ！

フフフッ……。

フハハハハッ……。