ティリス
やったね! Shou-chan!

ティリス
ゼヴァルアも倒しちゃうなんて さすが私のShou-chan!

ティリス
後はカルくんたちがグラ爺を……

セリア
ハァハァハァハァ……。

セリア
ハァハァハァ……。 Shou-chan……。

セリア
フゥー……。 ハァー…。

セリア
やったじゃない!

セリア
大きな気配が強くなるのを感じたから 急いで来てみたけど

セリア
走る必要なかったわね……。

ルジーナ
チッ、間に合わなかったか。

ルジーナ
Shou-chan!

ルジーナ
テメー、またおいしいとこだけ 持っていきやがったな!

ルジーナ
だからテメーは気に入らねーんだよ!

カル
おっ、みんな無事そうだな!

カル
Shou-chan!

カル
ゼヴァルアを倒すとは さすが俺の親友だぜ!

ティリス
みんな無事そうでよかった♪

ティリス
で、グラ爺はみつかったの?

カル
ここにいないのか?

カル
他の部屋にはいなかったから

カル
てっきり残ったここにいると思って 急いできたんだが……。

ルジーナ
ケッ、まだ面倒事は続きそうだな。

セリア
グラデンス様、無事だといいんだけど……。

セリア
あっ、カル、ごめんなさい。 そういうつもりじゃ……。

カル
いや、大丈夫だ。

カル
ここに来るまで、爺さんの痕跡は 無かったし、

カル
自力で逃げ出したのかもしれないぜ。

???
フォッフォッフォッ。 そういうことじゃ。

セリア
この声は!

ティリス
グラ爺!

グラデンス
フォッフォッフォッ。

グラデンス
どうやら色々と手間を かけさせてしまったようじゃな。

カル
グラデンス爺さん……。

グラデンス
情けない顔をするな。

グラデンス
お主に心配されるほど、 ワシはまだ衰えておらんよ。

カル
だ、誰が心配なんかするかよ!

カル
それより、いったい今までどこで 何やってたんだよ!

カル
爺さんを探して走り回った みんなにもちゃんと説明しろよ!

グラデンス
ふむ、それは悪いことをしたの。

グラデンス
ちと、この塔に気になることがあっての。

グラデンス
あのメアとかいう神徒に捕まったフリをして ここまで連れて来てもらったのじゃ。

グラデンス
大方、ワシを捕らえてお主たちと戦う際の 弱みを握ろうとしたのじゃろうが

グラデンス
それを使う前にメアはお主たちに倒されて しまったようじゃな。

グラデンス
ゼヴァルアもアフラ・ディリスとの戦いに 意識がいっておるので

グラデンス
ワシの相手なぞせぬと思っておったが

グラデンス
案の定、捕らえただけで 警備は適当じゃったわ。

グラデンス
おかげでゆっくりと調べ物ができたわい。

ルジーナ
だったら、そう伝えておけばいいだろうが。

ルジーナ
迷惑なじーさんだな。

グラデンス
フォッフォッフォッ。 スマンなルジーナよ。

グラデンス
お主の今回の活躍には感謝しておる。

グラデンス
しっかりと報酬は出させてもらうぞ。

ルジーナ
当たり前だ。

ルジーナ
それと、俺の活躍、他のお偉いさん方にも しっかりと伝えておくんだぜ。

セリア
ホント、品が無い男よね。

ルジーナ
あんだとコラ!

カル
で、爺さん。 俺が聞きたいことはわかるよな?

グラデンス
ふむ。 お主の出生についてじゃな。

グラデンス
ワシの遺書に書いてあるんで それを読む時じゃダメかの?

カル
ダメだな。

グラデンス
フォッフォッフォッ。 冗談じゃ。そう怒るな。

グラデンス
なーに、そんなにたいした秘密では ないんじゃ。

グラデンス
カルよ。

グラデンス
ワシが赤児のお主を拾って 育てたのは知っておるじゃろ?

カル
ああ、それについては感謝しているよ。

カル
で、その拾った場所に秘密があるんだろ?

グラデンス
ふむ。 その通りじゃ。

グラデンス
薄々お主も感づいていたとは思うが、 お主を拾ったのはこのグランガイアじゃ。

セリア
えっ、それって!?

ルジーナ
チッ、そういうことか。

カル
…………。

セリア
でも、このグランガイアに 人間は生き残っていないんじゃ……。

グラデンス
それはワシにもわからん。

グラデンス
ただ、ワシが他の召喚老たちと このグランガイアを探索している時

グラデンス
ミストラルの遺跡で赤児をみつけた。

グラデンス
そして、エルガイアに連れて帰った。

グラデンス
ただ、それだけじゃ。

グラデンス
その赤児が何者なのかは ワシらもわからん。

グラデンス
カルよ。

グラデンス
お主がグランガイアで生き残った 人間の遺児なのか

グラデンス
それとも神の子なのか ワシにはわからん。

グラデンス
だがの……。

カル
爺さん。 それ以上、何も言わなくていいよ。

カル
俺は爺さんにも他の召喚老にも 感謝してるからさ。

グラデンス
…………。

セリア
カル……。

ティリス
カルくんにそんな秘密があったんだね。

ティリス
うーん、でもグランガイアにいた 赤ちゃんかー。

ティリス
聞いたことないなー。

ティリス
ルシアス様なら何か知ってるかな?

ティリス
私、ちょっと聞いてくるね!

ティリス
Shou-chan!

ティリス
次はいよいよ最後の四堕神 真神アフラ・ディリスだね!

ティリス
みんなと一緒なら絶対勝てるって 信じてるからね!

ティリス
もちろん、Shou-chanの 召喚師としての力もね♪

ティリス
それじゃあ、次に会う時までに カルくんのこと聞いておくね!

カル
お、おい! 女神さん!

カル
俺はそんなに気にしてないって……。

セリア
聞いちゃいないわね……。

グラデンス
フォッフォッフォッ。 ティリスちゃんは優しいからの。

ルジーナ
で、その女神が消えてから現れた この嫌な気配の正体探しはどうする?

静かな男の声
嫌な気配とは手厳しいな。

ルジーナ
テメーは……。

エリオール
私の名はエリオール。

エリオール
ランドール皇国にて

エリオール
皇室親衛隊インペリアルガードの 部隊長を務めている。

ルジーナ
ケッ、その名前は噂で聞いてるよ。

ルジーナ
最年少で部隊長になった いけ好かない男がいるって噂をな。

パリス
無礼な!

ルジーナ
おっ、四堕神が怖くて逃げ出した お嬢さんがまた出てきたか?

パリス
この男は……。

エリオール
パリス、少し下がっていてくれ。

パリス
はっ、し、しかし……。

エリオール
パリス。

パリス
は、はい……。

カル
で、そのインペリアルガードの部隊長さんが 俺たちに何の用があるんだ?

カル
その後ろにいる怖そうな人のことも 説明してもらえるとありがたいんだけどな。

黒の隠者
…………。

エリオール
この者は私たちの協力者でね。 気にしないでほしい。

エリオール
君たちのことは部下のパリスから 色々と聞いているよ。

エリオール
君たちとは一度話がしてみたかったのだが

エリオール
ランドール皇国皇帝の使者として

エリオール
召喚老であるグラデンス老に 話がありここに来ている。

グラデンス
フォッフォッフォッ。

グラデンス
ワシへの話なら、こんな所まで 来ずともよいじゃろうが。

エリオール
フッフッフッ。

エリオール
私たちにも色々と事情がありまして。

エリオール
詳しい話はこの後に。

カル
爺さんを連れていくつもりか?

セリア
そう簡単にいくと思ってるの?

エリオール
誤解しないでほしい。

エリオール
私たちは戦うために来たのではない。

グラデンス
わかっておるわ。

グラデンス
ワシの身に何かあれば お主たちも大変じゃろうからな。

エリオール
…………。

グラデンス
みんな、スマンの。 ワシはちょっとこの者たちと話をしてくる。

グラデンス
もっとしっかりお礼をしたかったのじゃが、 それは次の機会にの。

グラデンス
カルよ。

グラデンス
今回の件、お主の成長を見られて ワシは嬉しかったぞ。

カル
グラデンス爺さん……。

グラデンス
そして、Shou-chanよ。

グラデンス
ゼヴァルアを倒すとはさすがじゃの。

グラデンス
だが、次のアフラ・ディリスは

グラデンス
今までの堕神とは異なり お主たちとの戦いに集中してくるだろう。

グラデンス
より厳しい戦いになると思うが 仲間と協力して挑むのじゃぞ。

グラデンス
そして、カルのこと頼むぞ。

グラデンス
知ってると思うが、

グラデンス
こやつ少し抜けているところがあるから ワシとしては心配での。

カル
それは余計なお世話だって……。

グラデンス
フォッフォッフォッ。

グラデンス
それでは、ランドール皇帝の使者殿、 行くとするかの。

エリオール
ご理解とご配慮、感謝します。

エリオール
パリス。 行くぞ。

パリス
はっ!

セリア
行っちゃったわね……。

セリア
グラデンス様のことだから 大丈夫だとは思うけど……。

ルジーナ
ハン、ランドール皇国ごときが 召喚老に悪さなんざできねーよ。

カル
そうだな。

カル
グラデンス爺さんのことだ。 問題ないだろう。

カル
それより、俺たちは俺たちのやれることを やるとしようぜ。

カル
Shou-chan、

カル
お前はもちろん、最後の四堕神 アフラ・ディリスを目指すんだろ?

カル
本当は俺とセリアもすぐに手伝いたいんだが 魔神グレアムのことも放っておけないしな。

セリア
そうよ! すっかり忘れてたわ!

セリア
あいつを倒さないことには……。

セリア
Shou-chan!

セリア
私たちはちょっと離れるけど、 あんたなら大丈夫でしょう?

セリア
すぐにグレアムを倒して追いつくから それまで無事でいるのよ!

ルジーナ
ケッ、鬼神セリア様ともあろうお方が ずいぶんとお優しいんですな。

セリア
バ、こ、これはそういうつもりじゃ!

ルジーナ
おい、Shou-chan!

ルジーナ
お前、ゼヴァルアを倒した手柄を 独り占めするつもりじゃねーよな。

ルジーナ
この俺様の活躍、 しっかりと覚えておくんだぞ。

ルジーナ
次もお前を助けてやるかどうかは お前の感謝の気持ち次第だからな。

カル
ハハッ、ルジーナらしいな。

カル
Shou-chan、 俺たちはそろそろ行くぜ。

カル
女神さんに会ったら 感謝してるって伝えておいてくれ。

カル
で、俺のこと何か聞けたなら 俺に話すかどうかはお前が決めてくれ。

カル
お前の言葉なら、俺はどんな結果でも 受け入れられる気がするからさ。

カル
それじゃあ、次に会えるのを 楽しみにしてるぜ。