ルジーナ
どうやら、ここから魔神が眠る封印碑までは ギャレットの罠がてんこ盛りのようだな。

ルジーナ
まあ、あのオッサンのことだ、 それぐらいはやるとは思っていたがな。

ルジーナ
ベルツ、テメーもぼーっとしてねえで 罠解除を手伝え!

ベルツ
ああ……分かっている。

メル
罠……危ない……。

ティリス
きゃ……!

ティリス
ありがとう、Shou-chan! 助かったよ。

ティリス
…………。

ティリス
ギャレットは、魔神を蘇らせて エルガイアをめちゃくちゃにして

ティリス
理想の国家を築き上げるって言ってたけど、 そんなこと本当にできるのかな……?

ルジーナ
………エルガイア最凶の災厄と言われた 魔神ザルヴァードでさえ、

ルジーナ
皇国に甚大な被害を与えこそしたが、その 支配体制を揺るがすまでには至らなかった。

ルジーナ
セントクリークを壊滅させたアイツは、 確かに強大な力を持っている。

ルジーナ
だが、今は当時と違って召喚師の数も増え、 その技術も上がっている。

ルジーナ
現在のエルガイアの世界情勢を 一変させるほどのものだとは思えねぇ。

ルジーナ
んなこたぁ、 ちょっと考えれば分かりそうなことだが……

ルジーナ
ギャレットの野郎、追いつめられて 冷静な判断ができなくなっちまったか……。

ティリス
…………。

ルジーナ
もっとも、あの魔神が蘇れば、 甚大な被害が出るのも間違いねえ。

ルジーナ
グラデンスのジジイから、アベル機関2人の 命を救うようには言われてるが……

ルジーナ
あの男に関しては、 場合によっては諦めるしかねぇな。

ティリス
そんな……。

メル
………。

ベルツ
メルか………。

ベルツ
ルジーナに言わせると、 俺はお前と同じらしい……。

メル
………。

ベルツ
お前は、これからどうする気なのだ?

メル
私は……囚われの身だから……。

ベルツ
嘘だな……。 もう傷は回復してるはずだ。

ベルツ
逃げ出そうと思えば、 逃げ出せる……違うか?

メル
…………。

ベルツ
封印碑にたどり着いて、 もしギャレットと再会したのなら、

ベルツ
お前はあいつに協力して、 “ラナスの遺志”を実行するのか……?

メル
ギャレットが……命令するなら……。

ベルツ
魔神の復活が ラナスの遺志だと本気で思っているのか?

メル
……分からない。

メル
でも……1つだけ確かなことがある。 私には……ラナス様しかいない……

メル
ギャレットのやろうとしていることが、 ラナス様の遺志である可能性があるならば、

メル
私は……それに従うしかない。

ベルツ
お前は、それで満足なのか……?

ベルツ
ラナスはもういない。 分かってるはずだ。

メル
それでも……構わない。

メル
私には……もう未来がない…… それは、あなたも知ってるはず……。

ベルツ
………!

ベルツ
そう……だったな……。

メル
…………。