ティリス
Shou-chan、ルジくん、あそこ!

ルジーナ
アベル機関の奴ら…… 手こずらせやがって!

ルジーナ
とりあえずベルツの野郎は まだいないみてぇだな。

ギャレット
クッ……貴様ら……!!

ティリス
待って!私たちはあなたたちの敵じゃない! あなたたちを助けたいの!!

ギャレット
助ける……だと!!

ギャレット
無思慮にもラナス様を手にかけた 貴様ら召喚院がそのようなことを言うか!!

ギャレット
ラナス様は、世界を…… エルガイアを救おうとしていた方なのだぞ!

メル
………。

ティリス
エルガイアを……救う……?

ギャレット
ラナス様は願っておられた……。 神や魔神に脅かされることのない世界を!

ギャレット
だからこそ、早くからグランガイアの神族と イシュグリアの魔神の脅威を警告してきた。

ギャレット
だが、連邦でも その言葉に耳を貸す者は少なく

ギャレット
ラナス様の力と知識を 利用しようとする者たちばかりだった。

ギャレット
ラナス様は仰られた……

ギャレット
“皇国、召喚院、連邦……今のエルガイアの 国家体制では、この世界はもう保たない。

ギャレット
力を統一し、人類が一丸となって 脅威に抗する体制を作る必要がある”……と

ギャレット
あの方は真の召喚の力を手に入れた後、

ギャレット
エルガイアの体制を 根本から変えるおつもりであったのだ……。

ティリス
…………。

ギャレット
だが、その気高き理想は、 貴様ら召喚院に踏みにじられた……。

ギャレット
ラナス様を否定した貴様ら召喚院…… いや、この世界そのものを私は許さない!

ルジーナ
それで、逃げ込んだというわけか…… あの魔神が封印されている、この地に。

ギャレット
……その通りだ。かつてこの地方一帯を 灰燼に帰したという謎の魔神……。

ギャレット
この先にある魔神の封印碑を解除し、 その力を使えさえすれば……

ギャレット
エルガイアを混沌に陥れることなど容易い!

ギャレット
この私が、 今のエルガイアの支配体制を完全に破壊し、

ギャレット
ラナス様が掲げた理想を体現した 新しい国家を築き上げてみせる!!

ティリス
そんな…神や魔神と対抗する国家を築くため 魔神を蘇らせるなんて……おかしいよ!

ティリス
そんなことをしたら…… 周囲への被害は……!!

ギャレット
そのようなこと、知った事か!!

ギャレット
すべてはラナス様の素晴らしい理想を 受け入れぬ者たちが悪いのだ!!

ギャレット
この地と同じが光景が、連邦中に…… いや、エルガイア中に広がろうとも、

ギャレット
私は……一向に構わん!!

メル
ギャレット……!

ギャレット
グッ……。

ギャレット
メル……私は先に行きます。 あなたはここで、こやつらの足止めをなさい

メル
…………。

ギャレット
どうしました? 返事は……!?

メル
了……解……。

ルジーナ
ケッ、逃すかよ……!!

メル
…………。

メル
ここは……通さない。