ルジーナ
…………。

ティリス
はぁっ、はぁっ……

ティリス
ルジくん、歩くの早いよ~!

ティリス
確かにグラ爺の話では、今回もグズグズして いられない状況かもしれないけど……。

ティリス
……って、この場所……?

ティリス
ひどい……森がめちゃくちゃ……。 木々から生気がまったく感じられない。

ティリス
ここで一体何が……?

ルジーナ
この森は20年間、このままだ。 植物が蘇らねえんだ。

ルジーナ
“奴”の仕業でな……。

ティリス
“奴”……?

ルジーナ
ああ……。突如姿を現した“奴”は 破壊の限りを尽くし、

ルジーナ
この地方を……地獄に変えた。

ティリス
ここまでできるなんて…… イシュグリアから来た魔神……?

ルジーナ
そんな生易しいもんじゃねえ。魔神には 違いねえだろうが“奴”はもっと別の……。

ルジーナ
今のは……!!

ルジーナ
Shou-chan、 どうやらテメーも感じたようだな。

ルジーナ
行くぞ!!

ティリス
え、何!? 2人ともいきなり走り出して……?

ティリス
ちょっと、待ってよー!!

ギャレット
グッ……予想より6時間26分も早い……。 いや、私の行動が遅いのか……。

メル
…………。

ベルツ
あまり手こずらせないで頂きたいですね。 アベル機関残党、ギャレット、メル……。

ギャレット
あと……少しのところだというのに……。

ベルツ
あなた方が、なぜこの地にやって来たのか… その目的は知っています。

ベルツ
ですが、 “それ”を実行させるつもりはありません。

メル
クッ……!!

ギャレット
………おのれ!!

ベルツ
おっと……。

ベルツ
やはり、 素直に倒されてくれたりはしないようですね

ベルツ
ですが、俺にも事情というものがあります。 本気を出させて……

ルジーナ
待て!!

ベルツ
………!!

ティリス
ハァッ……ハァッ…… そうだよ、みんな戦いをやめて……。

ベルツ
ルジーナ、なぜここに!?

ルジーナ
事情は後で話す。

ルジーナ
だが、とりあえずテメーらどちらも 武器をしまいやがれ!

ギャレット
武器をしまえだと……!? 貴様らの捕虜になれとでも言うのか……!

ギャレット
ふざけるな……!!

メル
負けない……。

ベルツ
ルジーナ……もしかして 俺たちの戦いを止めに来たのかい?

ベルツ
だとしたら、 それは、受け入れることはできない。

ベルツ
邪魔をするなら、 いくらお前たちでも容赦はしない!

ティリス
そんな……。

ルジーナ
チッ……予想はしていたが、 話を聞きもしやがらねえか。

ルジーナ
仕方がねえ……。 俺はベルツの野郎を止める!!

ルジーナ
Shou-chan、 テメーはギャレットとメルを止めろ!

メル
…………!!

ギャレット
私は…… ここで止まるわけには……いかないのだ!!