グラデンス
ふう…… なんとか包囲を突破できたようじゃのう。

グラデンス
あやつらに修復能力がなかったのは、 幸いじゃったわい……。

レダ
グラデンス様……!!

グラデンス
レダか……。

グラデンス
その様子だと、どうやらそちらも 魔動人形に襲われたようじゃの。

レダ
はい……。

グラデンス
しかし、あのような大量の魔動人形が 湧き出てくるとは……。

グラデンス
ここは一体、何なのじゃろうな?

レダ
それは……どうやら役目を終えた魔動人形が 眠りにつく場所のようです。

グラデンス
魔動人形が眠りにつく場所……?

グラデンス
つまりは、墓場というわけか?

レダ
そう考えても、差し支えないかと。

グラデンス
しかし、やつらは元気にワシらを 襲ってきおったが……。

レダ
私の推測にすぎませんが……

レダ
この世界では、役目を終える、ということと 死ぬ、ということは同義ではないのかと……

グラデンス
ふむ……。

レダ
たとえ起動して動ける状態だったとしても、 新たに優れた魔動人形が生まれた場合、

レダ
役目をそのものに譲りこの地に眠る……。

レダ
このロッカザルムでは、そういう循環のもと 魔動人形たちは生まれ……

レダ
そして、 朽ち果てていってるのではないかと……。

グラデンス
むむむ……。

グラデンス
古きものは新しきものに場所を譲り、 命を残しつつも墓に眠るということか……。

グラデンス
ワシのような者からしたら、 なんともゾッとするしきたりじゃのう……。

レダ
しかし分からないこともあります……。

レダ
なんで今この時点で、 魔動人形たちが目覚めたのでしょうか?

グラデンス
ふむ……それはおそらく、 ワシらが訪れたからじゃろうて。

レダ
私たちが訪れたから……?

グラデンス
この世界の封神儀…… 封神鎧の核に辿り着くまで、

グラデンス
お主らは魔動人形から 執拗に狙われたようじゃが、

グラデンス
あれは封神鎧に敵対してる存在を襲っていた のではないかと、ワシは推測しておる。

レダ
封神鎧と敵対する存在……。 私たちがですか……?

グラデンス
本来は違うんじゃろうが、悌神皇とやらに 汚染されておったからのう……。

グラデンス
悌神皇と敵対する存在。つまりは……。

レダ
召喚術……ということですか。

グラデンス
ふむ……。

グラデンス
そう考えると、ワシらはここを訪れることで いらぬ殺生を生んだのかもしれぬ……。

グラデンス
ここに眠るものたちを生命と捉えるかどうか 難しいところだが………許せよ。