SCOUT-F03
コノサキ、シバラクイッタトコロニ、 ニンゲンガ、アルイテイル!
レダ
どうやら、こっちが当たりだったみたいね。 ハチ、よくやったわ!
SCOUT-F03
ドウダ、オレヲツレテキテ、 セイカイダッタロウ!
レダ
………そういうところがなければ、 満点だったんだけどね。
レダ
一応は、あなたを止めに来た ……ってことになるのかな。
ルチアナ
よその世界から来たあなたたちに、 この世界の一体何が分かるというの!?
レダ
それに私たちには私たちの目的があるから、 それさえ果たせれば、
レダ
あなたがどうしようと、 正直なところ、どうでもいいの。
レダ
それこそ、 神狼とやらを倒してしまってもね。
レダ
とりあえずは、ちょっと頭を冷やしなさい ………ってところかしらね。
レダ
ただまあ、あなたは多少戦いの修練を 積んでいるみたいだけど、
ルチアナ
神狼の眷属が人を襲うまでは、 戦う必要なんてなかったから……。
レダ
そんな技量で、 神狼とやらは倒せるのかしらね?
ルチアナ
そんなの…… やってみなければ分からないわ!
レダ
確かにそうだけど、あなたや妹さん程度の 腕で倒せちゃうほど、神狼ってのは弱いの?
レダ
仮にも神族に匹敵する力があるとされる 存在を相手にしようとしているんだから、
レダ
もうちょっと冷静になって、 妹さんの言葉にも、耳を傾けてやりなさい。
レダ
焦る気持ちは分かるけど、 あなたが死んじゃったら元も子もないわよ。
レダ
うーん…… まあ、おそらく同意見だと思うけど、
レダ
ティリスはああいう子だから、 人を助けることに関して
ルチアナ
………… あなたたちはグランガイアから来たのよね?
レダ
正確には、 エルガイアという世界からだけどね。
ルチアナ
あの戦いを知っていて、 なぜ女神となんか一緒に旅ができるの?
ルチアナ
あの戦いで、神々はグランガイアの 数多くの人間を殺したのよ!!
レダ
でも、別にティリスが 殺したわけじゃないでしょ。
ルチアナ
私たちバリウラのご先祖様は、 立派に神々と戦った!
レダ
そうね……私たちがティリスと 一緒に旅ができているのは、
レダ
そもそも私たちの長い歴史の中で、人類が 神に救われた事実があるからだと思うわ。
レダ
ええ、あなた方が知らないのは 無理もないけど
レダ
神々との大戦末期、ルシアスという神が 人間救済のために動いてくれたの。
レダ
エルガイアという世界に 逃げ延びることができた……。
レダ
人類はルシアスのおかげで、 生存することができたってわけね。
レダ
ま、もっとも、ルシアスはルシアスで、 目論見があってのことだったんだけどね。
レダ
ともかく、そういうわけで、 私たちエルガイアの人間は、
レダ
神への嫌悪感とは無縁……とまではいかない ものの、それほど抱かずに済んでいるわ。
ルチアナ
あなたたちの神への感情については 分かったわ……。
レダ
私たちが神への嫌悪感を 抱いていないからといって、
レダ
でも、まずは知ろうとしても いいんじゃないかしら?
レダ
さっきあなたが出会った女神…… ティリスのことを。
レダ
そもそも神々と人間の大戦は、 互いのことを知らなかったから……
レダ
いえ、知ろうとしなかった無理解が原因で 起こったんじゃないかと、私は思っているの
レダ
大なり小なり、どれも似たようなものなの かもしれないけどね……。
レダ
だから、あなたはティリスのことを もう少し知るべきだと、私は思うわ。
レダ
仲良くなるにしろ、嫌うにしろ、 それからでも遅くはないわよ。
レダ
ティリスはあなたが思っているような 恐ろしい存在じゃない……と思うわ。
レダ
あなただって 薄々分かってるんでしょうけど……。
レダ
………さてと、それじゃあ そろそろ先に進みましょうか。
ルチアナ
ええ。 リアナから話は聞いてるみたいね。
ルチアナ
………… 太古より我が身体に眠るバリウラの血統よ…
レダ
おそらく向こうで ティリスやリアナが待ってるわ。
レダ
本来なら、 この世界のことに口出す権利はない……。
レダ
この世界のことは、 この世界の人間が決めるべきよ。
レダ
ま、ティリスは 何て言うかわからないけどね……。
レダ
どうするかは、 リアナと話し合って決めなさい。