スゴイねー。 こんな大きい湖にも氷が張ってるんだね~。
ティリス
あ、でも近づかない方がいいかな。 水の中に落ちたら大変だもんね。
ティリス
こんなところで風景楽しんでいる場合じゃ なかったよね!
ティリス
早くルチアナ捜さないと!! 分かってる、ターちゃん?
リアナ
あ、そんな! 私のことなどお気になさらず!
リアナ
私などが、女神であるティリス様の楽しみの 邪魔をするなど……。
ティリス
前にも言ったけど、 私に対して「様」なんて要らないよ。
ティリス
「ティリス」って呼び捨てにしてくれた方が 嬉しいんだけどなあ~。
ティリス
…………もしかして、 私のこと、怖かったりする…?
リアナ
……すいません。まったく怖くないと 言えば……嘘になります。
リアナ
神狼様も含めて神々は、 強大で、恐れ多い存在……
リアナ
私たちの世界では、 ずっとそう教えられてきましたから……。
ティリス
神と人間……どうすれば、 仲良くさせることができるんだろう……。
ティリス
私も一応女神だから、グランガイアなんかで ほかの神々と出会ったりもするんだけど、
ティリス
ほとんどの神は、人間にあまりいい感情を 抱いていないんだ……。
ティリス
今は神々の方も力を失っていて、 人と争おうという気はないみたいだけど、
ティリス
人間と神、 もっと仲良くさせる方法ないのかな……?
リアナ
先にお話したように、私たちの世界では 神は恐ろしい存在だと教えられてきました。
リアナ
そのようなことで心を悩ませておられるとは 思いもよりませんでした……。
リアナ
私たち人と、あなた方、神は 確かにあまりにも違う存在だと思います。
リアナ
ですが……私は今、ティリス様のお気持ちを 知ることができました。
リアナ
人と神様たちが分かり合っていくには、 こうやって話し合い、
リアナ
少しずつ互いを知っていくことしか 手段が無いのかもしれません……。
ティリス
いきなり仲良くなれないんだったら、 少しずつ仲良くなっていけばいいんだよね!
ティリス
私、リアナと少しずつ仲良くなっていくね!
ティリス
だから、リアナも少しずつでいいから、 私のことを「ティリス」って呼んでね♪
ティリス
じゃあ、先に進もう! 早くルチアナをつかまえなきゃ!
ティリス
ってことは、もうルチアナがここに来て 儀式をしてしまった後ってこと?
リアナ
ここにいないってことは、姉さんは もう幻楼雪原の方へ行ってるかと……。
ティリス
でも、幻楼雪原なら レダたちが向かっているから、
ティリス
きっとレダなら、 ルチアナのことを連れてきてくれるよ。