リアナ
………! 姉さん、少し怪我をしてるんじゃ…!?
ルチアナ
ええ、ちょっと戦闘になってね……。 でもこんなのかすり傷よ。
ルチアナ
ここに来たってことは、私と一緒に 神狼と戦ってくれる気になったのね?
リアナ
ごめんなさい……。 そうじゃないの姉さん……。
リアナ
神狼様を倒そうだなんて、 バカなことは考えないで!
リアナ
神狼様やその眷属たちとは、 これまで上手くやってきたじゃない!
ルチアナ
このままでは、そのうち住民たちに 大きな被害がでるわ。
ティリス
2人とも、いきなり喧嘩腰で 話すのはやめようよ!
ルチアナ
どうやらリアナと一緒に 私を追ってきたみたいだけど…。
リアナ
あのグランガイアから やって来られた女神様なの……。
ルチアナ
グランガイアからやって来た女神って…… 何をバカな……?
リアナ
この状況で私が姉さんに そんな嘘を言ってもしかたがないわ……。
ルチアナ
確かにこんな人、 これまで見かけたことがないし、
ルチアナ
私たち以外で、この世界に人間が 生息していることは考えにくい……。
ティリス
私はグランガイアから来た プリチーな女神ティリスだよ。
ルチアナ
ただでさえ、神狼たちのことで この世界は危なくなっているのに、
ルチアナ
さらに女神ですって!? いい加減にして!!
レダ
どうやら、私たちの存在は 火に油を注いだだけみたいね……。
ティリス
そういえば さっき怪我してるって言ってたよね。
ティリス
エヘヘヘ…… やだな、ちょっと転んだだけだよ!
ティリス
それに、そもそも私が勝手に 転んだだけなんだしね。
レダ
まあ、ティリスを拒絶する彼女の気持ちも ちょっとは分かるけどね……。
レダ
彼女だって、それなりの覚悟をして 神狼退治に出発したんでしょう。
レダ
その覚悟を鈍らせかねない存在が 突然現れたら、
ティリス
私が転んだ時、あの子、 すっごくすまなそうな顔をしていた……。
ティリス
本当はものすごく優しい子なんだって 私には分かっちゃった。
ティリス
だから、リアナのお姉さんを止めたいって 気持ちもちゃんと分かってくれる。
ティリス
神狼と戦わなきゃ いけなくなったとしても大丈夫!
ティリス
このスーパープリチーな女神さまにかかれば 神狼だって、イチコロなんだからね♪