封神機
きタいダめーじ、 許ヨウ量おーバー……!!

封神機
回ふク…………不かノウ。

レダ
やったの……?

ティリス
さっすがー、 私のShou-chan!!

封神機
…………。 システム………再起動。

レダ
え、そんな……!!

ルジーナ
……………。

封神機
機体バージョンヲ、更新……。

封神機
不要データ、削除………完了。

封神機
コレヨリ、本来ノ活動ヲ、 再開スル………。

ティリス
消えた……? 今のって、一体……?

ルジーナ
やはりか……。

ルジーナ
クッ……。

レダ
ウッ……また!!

ルジーナ
どうやら少しは召喚の力が 安定したようだな。

ルジーナ
まだまだだが、さっきよりはマシになった。

レダ
今の機械人形は一体……?

ルジーナ
ケッ、やっぱりテメーは、 何もわかってなかったか。

ルジーナ
あのデカブツは“封神儀”だ。

ティリス
え?“ふうしんぎ”……って、 確かこの世界を守る大いなる存在なんじゃ…

ティリス
私、ハッちゃんたちからそう聞いたよ。

REPTO-MTX
…ピポ…パピピポ……!!!

SCOUT-F03
オレタチ、ウソハ、イッテナイ!!

ルジーナ
チッ…… 召喚老の老いぼれどもめ、

ルジーナ
Shou-chanたちにも、 何も教えてねーのか……。

ルジーナ
しかたがねえ。 今後テメーらを、使ってやるにしても、

ルジーナ
何も知らないままじゃ、 どうしようもないからな。

ルジーナ
親切な俺様が、今のこの現状に ついて教えてやる。

ルジーナ
ありがたく思うんだな。

レダ
…………聞いてあげるから、 さっさと話しなさいよ。

ルジーナ
フン……。

ルジーナ
ここに来たってことは、テメーらも おおよその推測はしてるんだろうが、

ルジーナ
これまで、この世界を崩壊に導いていたのは あの機械人形だ。

ルジーナ
そして、アレは“封神儀”の一柱。

ルジーナ
この世界を守る役割も担っていたようだが、

ルジーナ
その本質は、召喚の力を司り、 “召喚術の源となる力”を支える存在。

ルジーナ
もっとも、暴走状態のようだったがな。

ティリス
“召喚術の源となる力”を支える存在……

ティリス
って、なら、ちょっとマズイんじゃ…!

ティリス
Shou-chanとルジ君。 容赦なく倒しちゃったよね。

ティリス
その後、一瞬だけ 復活して消えたようにも見えたけど……。

ルジーナ
ああ、俺たちはあのデカブツを 倒してなんかいない。

ルジーナ
そもそもアレは、人間の手で 滅ぼせるようなシロモンじゃねーからな。

ルジーナ
俺たちがやったのは、 アレを本来の存在に戻しただけだ。

ティリス
本来の存在に戻しただけって……。 私には単に戦っていただけに見えたけど…。

ルジーナ
前に戦った時、 召喚の力が僅かだが戻ったからな。

ルジーナ
おそらくは、戦って弱らせれば、 元の存在に戻るんじゃねーかと思っていたが

ルジーナ
案の定だったぜ。

レダ
まったく……アンタって……。

レダ
どこまで知ってて行動してたのよ? そして、なんで1人で動いたのよ!?

ルジーナ
フン、この世界が崩壊に向かっていると 知った時からピンと来たんだよ。

ルジーナ
この時期に、世界を崩壊させるような 力が発生しているんだ。

ルジーナ
必ず“召喚術の源となる力”に 繋がっているとな。

ルジーナ
そんなことも気づけないヤツと、 一緒に行動なんかできるか!

レダ
クッ……。 相変わらずこの男は……。

ティリス
でも、あの子が本来の存在に戻ったのなら、 なんで召喚の力が完全に戻らないの……?

ルジーナ
……おそらくは、まだ存在するんだろうな。 暴走状態のほかの“封神儀”が……。

ティリス
……………。

ルジーナ
“召喚術の源となる力”が存在する世界 を中心に、

ルジーナ
この召喚の力の乱れが発生していると 俺はにらんでいるが、

ルジーナ
厄介なことに、この力の乱れは 徐々にだが拡大している……。

レダ
…………!!

レダ
やがてはエルガイアやグランガイアでも 召喚術が使えなくなる……ってこと?

ルジーナ
召喚術が使えなくなる…… 程度で済めばいいがな。

レダ
………え?

ティリス
うーん、そもそも、 世界を守る存在だったあの子が、

ティリス
なんで正反対の世界を崩壊させる 存在なんかに変わっちゃったんだろう?

ルジーナ
………さあな。詳しい理由は知らん。

ルジーナ
単純にカルナ・マスタが滅んだせいなのか、 それとも、また別の理由があるのか……。

レダ
“封神儀”って名前から推測すると、

レダ
神を封じる力を 持っているとも考えられるわね……。

レダ
カルナ・マスタが滅んだことで、 力が弱まり、

レダ
封じていた神に、 逆に侵食された……?

ルジーナ
……もしかすると、そこらへんに“召喚術の 源となる力”を探る鍵があるのかもな。

ルジーナ
ともあれ、“召喚術の源となる力”に 俺たちが一歩近づいたことは確かだ。

ルジーナ
アベル機関に対して 機先を制したってこともな。

ルジーナ
この先、崩壊に瀕した世界を巡っていけば、

ルジーナ
高い確率で“壊れた”封神儀と 遭遇できるだろう。

ルジーナ
そいつらを元の存在に戻していけば、

ルジーナ
おそらく徐々に召喚の力を 回復することができる。

ルジーナ
そして行き着く先は……。

レダ
“召喚術の源となる力”……というわけね。

ルジーナ
Shou-chanよ。テメーは俺と一緒に 1つめの封神儀を元に戻したんだ。

ルジーナ
後に引けるなんて思うなよ。

ルジーナ
次の目的地が決まるまで、せいぜい鍛えて 待ってるんだな。

ルジーナ
そんな腕じゃ、この先役に立たないぜ。

レダ
召喚老があなたを派遣したのは、

レダ
はなっから、今回の一件に 巻き込むつもりだったのかもね。

レダ
召喚院もなかなかどうして 食えない組織ね。

ティリス
ルジ君が無事だったのは一安心だったけど、 どうやら、旅は終わらないみたいだね。

ティリス
召喚術がうまく使えないのは 大変そうだけど、

ティリス
私はShou-chanとまた一緒に 旅ができるの、ちょっとうれしいかも。

ティリス
まだまだ頑張らなきゃだね!!

片眼鏡の男性
ラナス様、 ベルツより連絡がありました。

片眼鏡の男性
最初の炎が灯された……とのことです。

ラナス
………そうか。

片眼鏡の男性
彼が出発してから 376時間47分18秒ですか……。

片眼鏡の男性
意外に早かったですな。

ラナス
ともあれ、賽は投げられた。

ラナス
これで召喚院の奴らも 本格的に動き出すだろう。

ラナス
もちろん、 召喚老であるグラデンス、オーンもな……。

ラナス
ギャレット!メル! 今後は貴様らにも動いてもらうぞ!

ギャレット
はっ!

ギャレット
お任せを……。

メル
我が身は、長官の刃。

メル
主命にこの身を捧げるまで……。

ラナス
…うむ。

ラナス
最後に笑うのは、我々だ。