レダ
本当にごめんなさい!

レダ
私としたことが、一時的とはいえ、 任務のことを忘れてしまうなんて!

ティリス
仕方がないよ。

ティリス
あの時に流れた会話って、 かなり貴重なものだったんでしょ?

レダ
それは、もちろん!!

レダ
貴重なんてレベルじゃないわ!

レダ
あんなのが残っていたなんて…… 奇跡に近いわ!!

ティリス
フフッ……レダって本当に、 歴史のことを調べるのが好きなんだね!

レダ
クッ………弁明のしようもないわね。

ティリス
あ、別に責めているわけじゃないんだよ。

ティリス
そういう風に、何かに打ち込めるのって、 ちょっと羨ましいと思って。

ティリス
私もShou-chanと旅する以外で、

ティリス
何か打ち込めそうなものとか、 ちょっと探してみようかな?

???
おや……? あなた方は………。

ベルツ
女神ティリス様と Shou-chanさんじゃないですか。

ベルツ
もうこんなところまで来てしまうとは、 さすがですね。

ティリス
ええと…… 確かあなたは、ベルツ……だっけ?

ベルツ
はい、そのとおりです。

ベルツ
女神様に名前を憶えて頂けるとは、 光栄の極みです。

ベルツ
今日は…… セリアさんはいらっしゃらないのですか。

ベルツ
ちょっと残念ですねえ。

ベルツ
その代わり、私にとって 懐かしい顔がいるようですが……。

レダ
チッ………。

ベルツ
久しぶり、レダ。

ベルツ
でも、会って早々に舌打ちというのは ひどいじゃないか。

レダ
アンタと会って、 他にどんな反応すればいいってのよ?

ティリス
え、2人って知り合いだったの?

ベルツ
はい。我が親友ルジーナほどではないですが それなりに親しい関係ですよ。

ベルツ
ちょっと前に一緒に仕事をしたことが ありましてね。

レダ
親しい……ね。 聞いて呆れるわ……。

レダ
ともかく、 私はアンタと話すことはないわ。

レダ
そもそも、今の私とアンタは 対立関係でしょ?……違う?

ベルツ
確かにその通りだけど………。

ベルツ
こうも取り付くシマもないとはね。 久しぶりに会えたっていうのに。

ベルツ
仕方ない。 ここは一旦退散するとしましょうか。

ベルツ
私も……そしてあなた方も、 やることがあって、

ベルツ
この場所を訪れたのだと思いますしね……。

レダ
アンタは……いえ、アンタたちは、 この世界のことをどこまで知っているの!?

ベルツ
お、ようやく食いついてきたね。

ベルツ
でも残念ながら、それを君に話す義理も、 必要も、こちらにはないよ。

レダ
クッ……。

ベルツ
それでは、ティリス様、 Shou-chanさん、

ベルツ
ひとまずは失礼させてもらいますよ。

ベルツ
では、御機嫌よう……。

レダ
……やっぱりアイツらもすでに 動いていたのね!

レダ
急がなければ……!!

ティリス
レダって、彼のことを知っていたの?

レダ
…………ええ。

レダ
少し前に、アイツとはちょっと あってね。

レダ
いい? アイツの言うことは聞いちゃダメよ!

レダ
聞けばアイツの術中に、 はまってしまうわ。

レダ
何を言われても、 無視するのが一番よ!

ティリス
確か、ルジ君も似たようなことを 言っていたような……。

レダ
…………でしょうね。

レダ
アイツはベルツとの付き合いが、 長いはずだからね。

レダ
さあ、先を急ぐわよ!

レダ
あいつに……いえ、アベル機関に、 先を越される訳にはいかないからね!