不気味な声
Shou-chanよ。 まだ抗うというのか……。

メア
絶望とはほど遠いその目、 気に入らないな。

メア
なぜ、お前はこの状況で 希望を持つことができる?

メア
お前を支えてきた仲間は もう誰もいない。

メア
幼き頃より支え合った友人も。

メア
お前を罵り続けた女召喚師も。

メア
お前に無駄な期待をする老人も。

メア
想定外であった下等生物も。

メア
お前を利用している下級神も。

メア
…………。

メア
それともお前は元より誰の力にも 頼っていなかったというのか?

メア
そのクセに仲間を救おうと必死になる。

メア
なんと理解不能な行動なのだ……。

メア
…………。

メア
なるほど、思い出してきた。

メア
そういえば、あの時、 あの男も窮地に陥った際、

メア
新たな力をその身に宿していたな。

メア
炎の翼をまとい、我々に逆らったあの力

メア
あの屈辱を 私は忘れたかったということか……。

メア
お前の根源にもその力があるとするならば これ以上、侮ることはできないか。

メア
フン……。

メア
私もいつまでもお前に 構っている訳にはいかない。

メア
ゼヴァルア様とアフラ・ディリスの 決戦の時は近い。

メア
お前のような予測を壊しかねない異分子は、 その前に始末しておかなければ……。

メア
いいだろう!

メア
お前にはこの先で真の絶望を見せてやろう。

メア
この私が策を捨て 真の力で戦う姿を見られる誉れ

メア
全身で味わうのだな!