ルカナ
ちょっと……待って……。 少し……休みましょう……。
ルカナ
付いてきている人々も疲れてるし…… 少し休まないと……。
エル
約束の地まであと僅かに迫ったが、 その分、神軍の攻撃は激しさを増してる……
エル
そして、 何度も窮地を救ってくれたナグネス。
エル
付いてこられない者は……誰であろうと、 置いていくのもやむを得まい!!
エル
進行の妨げになる者は置いていくと 言ったんだ!!
リード
オレは、ここまで付いてきてくれた全員を 助けたいんだ……!!
エル
本気でそう思っているのならば…… お前は指導者にふさわしくない!!
エル
なら、ここであの時の決着を 改めてつけるか?
エル
勝った方が今後の方針を決めるっていう 条件付きでな。
リード
決闘っていうわけか……。 オレたちが出逢った頃みたいだな……。
エル
……………。 どうやら気が萎えたわけではなさそうだな。
エル
一度は追い払ったが、あの様子だと 間もなく追撃を仕掛けてくるだろう……。
エル
だから、俺はこれからそれを迎撃するため、 殿を務める。
エル
お前が聞いたら、 真っ先に飛び出しそうだったからな。
エル
さっきも言ったはずだ。 今は一刻一秒も惜しい……
エル
少数の人間のために、大多数の者たちを 危険にさらすわけにはいかないからな……。
エル
この先、約束の地に辿り着いたとしても、 おそらくそこは未知の場所だ。
エル
そんな場所で人々が生きていくには…… 希望となる存在が必要だ。
エル
その希望となるのは…… お前たちをおいて他にいない。
エル
俺は希望よりも現実を先に見てしまう……。 人々の希望にはなり難い……。
エル
もちろん、俺からすれば お前たちはまだまだ詰めが甘い……。
エル
だが、お前たちのようなまっすぐな人間こそ 民衆に希望をもたらす光となれるんだ。
エル
お前たちは、 ただ前を見て歩いて行け……!!
エル
安心しろ、俺だって死に行くわけじゃない。 生きていたら、追いかける……。
リード
……分かった。 民衆の先導は、オレたちに任せておけ。