セラ
…………。

セラ
ハァー…、まだ結構あるわね。

セラ
毎日往復しているから、 そのうちに慣れるって思ってたけど…

セラ
今日も仕事に遅れちゃったし、やっぱり このままじゃちょっと無理かしら…。

セラ
とはいえ、近くで会うことは難しいし…

セラ
ううん、悩んでいる暇はないわね。 早く先を急ぎましょう!

リム
セラちゃん、なんだか疲れてるみたい…。

エリーゼ
遅刻や様子がおかしかったのは、 やっぱり恋人の影響だったんですねぇ…。

リム
うーん、なんでそもそもこんな人気のない ところで会うんでしょうかねぇ。

リム
近くで待ち合わせすれば、 その分、一緒にいられるのに…。

エリーゼ
言われてみれば…。

エリーゼ
普通なら、ランドール市内にある陸橋の下 とかで待ち合わせしたりするものだけど。

リム
へぇ~、そこがデートで定番の待ち合わせ 場所なんですね。

リム
でも、どうして陸橋の下なんですか?

エリーゼ
なんでも、エルガイアの黎明期の著名人が よくそこで待ち合わせしてたとかで。

エリーゼ
私もたまに、 人との待ち合わせで利用するよ。

リム
なるほど、エリーゼさんはノアさんと よく陸橋の下で待ち合わせしてるんですね。

リム
そのあと、ランドールの名所を巡りながら… 夜は二人で…フフッ♪

エリーゼ
リムちゃん!

セラ
あら……、今の声は……。

セラ
…………。

セラ
気のせい…?

セラ
…私、相当疲れてるのかしら。

セラ
…でも、大丈夫。

セラ
会えばきっと、すべての疲れも すぐに飛んでしまうと思うから…。

エリーゼ
…ふぅ、何とかやり過ごせましたね。

エリーゼ
あれ、リムちゃんは!?

リム?
…でも、大丈夫。

リム?
会えばきっと、すべての疲れも すぐに飛んでしまうと思うから…。

リム?
…でも、この胸の痛みだけは どうしても消すことができないの。

リム?
だって、今、こうやって抱きしめられても あなたに苦しめられているんだから…。

リム?
お願い…。 今日はいつもより優しく抱きしめて…。

リム
うーん、純粋というか…。 健気というか…。

エリーゼ
リムちゃんの妄想は置いといたとしても、

エリーゼ
セラさん健気過ぎて、 こっちが恥ずかしくなってきたよ…。

エリーゼ
…………。

エリーゼ
ねぇ~、リムちゃん。 そろそろ追いかけるのやめない?

エリーゼ
後をつけてることがバレたら セラさんに白い目で見られそうで…。

リム
何言ってるんですか、エリーゼさん!

リム
せっかくここまで来たんですし、絶対に セラちゃんの恋人を見に行きましょう!

リム
とにかく恋人を見てみないことには 何も始まりませんし!

エリーゼ
あっ、リムちゃん!

エリーゼ
リムちゃん、ただセラさんの恋人が 見たいだけなんじゃ…。

エリーゼ
このままだと、セラさんに見つかるのも 時間の問題な気がするよ…。

エリーゼ
Shou-chanさんもダメですよ。 リムちゃんに乗せられてばかりじゃ…。