同時刻、鷹の爪団アジトにて……。


デラックスファイター
鷹の爪団! ………なんだ、いないのかよ?

デラックスファイター
腹が減ったから なんか食い物もらおうと思ったのに。

デラックスファイター
仕方ねえから冷蔵庫でも勝手に漁るか……。

デラックスファイター
……ん、何だこの扉は?

ひ、引き込まれる…!?

うわあああああああー!!

グラデンス
な、何じゃ…!?

デラックスファイター
うわあああああああーー!!

デラックスファイター
痛たたた……。

グラデンス
大丈夫か? 空から落ちてきたように見えたが…?

デラックスファイター
何だ、ここは? 見覚えがあるようなないような…。

グラデンス
ここはグランガイアと言ってのう…。

デラックスファイター
グランガイア……知らないな?

グラデンス
ふうむ、異界からやって来た…… と考えるのが妥当なところじゃろうのう。

グラデンス
この奇妙な地域にも 関係しているかも知れんし、

グラデンス
ひとまずは付いてきてもらうかのう。

グラデンス
……………なんじゃその顔は?

グラデンス
“また、異界からの訪問者を 考えなしに保護するのか?”

グラデンス
……とでも思っておるのじゃろう。

グラデンス
ま、許せ。これも性分じゃ。

グラデンス
そこのお主、ワシらと一緒に来んか?

グラデンス
どうせどこに行ったらいいのか 分からんのじゃろう?

デラックスファイター
帰る方法を知ってるのかよ。 だったら早く言えよ。

グラデンス
帰る方法は知らん。

デラックスファイター
何だよ、使えねーな。

グラデンス
じゃが、ワシらと来れば、 その手がかりは見つけられるかもしれんぞ。

デラックスファイター
チッ、爺さんと一緒なんて気が乗らねーが、 しょうがねーな。

グラデンス
フォッフォッフォッフォッ…。

グラデンス
(思いの外、口の悪いやつじゃのう…)

総統
む、吉田くん。 どうやらまた召喚師が来おったようじゃぞ。

吉田
大丈夫です。 今度はもっと強い怪人を用意して……。

デラックスファイター
あ、鷹の爪団!

総統
デラックスファイター!? なぜここに?

デラックスファイター
そうか、今回のことは 全部お前らの仕業だな?

総統
今回のこと? 別にワシらはお前には何も……。

デラックスファイター
そういうわけで、 デラックスボンバー!!

総統
早いよ!!

グラデンス
も、もうちょっと話を聞いてやっても、 よかったんじゃないかのう…。

グラデンス
顔見知りなんじゃろ?

デラックスファイター
アイツらは悪の秘密結社なんだ。 問答無用でぶっ飛ばすのが当然だろ。

グラデンス
じゃ、じゃが……。

グラデンス
それに先ほどのお主の技、 とっておきの奥の手と見たが、

グラデンス
それをああも簡単に使うのは、 如何なもんじゃろう…?

デラックスファイター
何言ってるんだ? 奥の手だから最初に使うんだろ。

デラックスファイター
取っておいてどうするんだよ?

グラデンス
む、むう……。

グラデンス
(言ってることは、 確かに的を射ているのう…)