これで……終わりだ！！

やったか！？

グハァッ……！！

そ、そんな……倒したと思ったのに。 まだこんな力を残していたなんて……。

グッッ……！！

こ、ここまでなのか……。

クランツさんたちから 託された報告書も届けられず、

俺はこんなところで死ぬのか…！！

どんな時も、 最後まで諦めるなと教えたはずだぞ！！

グ、グリフ…さん…？

そうね…。元気だけが取り柄の君が 諦めるなんて、らしくないわよ。

アイリスさん…！！

まだこんなところにいたのかよ。 追いついちまったじゃねーか！！

なに言ってんの！私たちが アイツを取り逃がしたせいじゃないのよ！！

ロアさん、カフカさん……！！

さあ、立ってミーファくん。 任務は終わってないはずよ。

リベラさん……！！

クッ……！！

ミーファ、 つらい役目をさせてすまなかったな…。

だが、もう大丈夫だ！ みんなでランドールに帰ろう！！

フゥーー……。

みなさん、ご無事だったんですね！！ よかった……。

俺、もうてっきり……。

ハッハッハッ…！！

俺はもちろんだし、 こいつらだって、この俺が鍛えたんだぞ。

こんなところで、何かあるわけなかろう！

はい！ その通りです！！

フフフ……。

しかし、それにしても……。

……………。

な、なんですか？ 俺の方をじっと見て…。

……………。

……………。

……………。

……………。

……………。

なんなんですか！？ 皆さんまで…。

ん…まあ、気にするな。 ちょっとしたことだ…。

それより、 すぐにランドールに帰還するぞ！

一刻も早くイシュグリアの情報を 召喚院に伝えねばな！

それなんですが……。

この周辺を探索したのですが、

ゲートらしきものは、 どこにもなかったのですが……。

なかっただと！？

そんなはずはねーよ。

出発前の会議では、グラデンスの爺さんは 確かにこの場所にあるって…。

私も憶えている。確かに滅獄の岸壁に 帰還用ゲートがあるって言ってたわ。

うむ……とりあえず全員で この辺りをもう一度探索するとしよう。

どうするかはその後考えればいい。

………そうですね。

………………。

やはりそれらしいものは、 どこにもないな…。

そうね…。 私も何も見つけられなかったわ…。

こりゃ一体どーゆーことだ！ わけがわかんねーよ！！

喚くんじゃないわよ！

わけがわからないのは、 こっちも同じなんだから！！

グラデンス召喚老たちが 嘘をついたとも思えぬ…。

何らかのアクシデントがあったと 考えるべきだろうな……。

それじゃあ、もしかして 私たちは帰れない…ってことですか？

……………。

あれれ…せっかく全員集まったのに、 しんみりしちゃってるねー。

まあ、元の世界に帰れなくなったんだから 無理もないかな。

でも、油断しちゃダメさ。 旅はまだ終わってないんだからね。

というか、ボクにとっては、 ここまでは準備段階。

ここからが本番だからね。

そういうわけで、えい！！

ググッ……

え…？

な、なに！？ さっき倒した魔獣が蘇っただと！？

バカな…！ 確かに手応えはあったのに…！！

蘇っただけじゃないよ！ こいつは……！！

さっきよりも…力が増してる！？

皆、構えろ！！

ミーファ、お前は先ほどの戦闘の負傷が 癒えていまい。下がってろ！

は…はい。 いえ、でも…！！

心配するな！ 俺たちにまかせておけ！！

わ、わかりました！！

来るぞ！！