ハッ…！！

フフ……。

ハァッハァッハァッ……。

なかなかやりますね…。 ここまでお強いとは、予想外でしたよ。

ですが、さすがに疲労の色は 隠せない様子ですね…。

そんなことは…ないわ！

くらいなさい！ カルト・グラオ………

…な！？

グッ……。

え！？あなたは一体…？ 私をかばったの…！？

さがっていろ！！

ハアッ…！！

ハァッハァッハァッ……。

一体、あなたは……？

あなたのお仲間さんですか…？

私、こんな魔神、知らない……。 でも……。

…………。

……………。 なるほど、あなたは……。

そういうわけですか……。

まとめて相手をしてあげようかとも 思いましたが、やめておきましょう。

あなた方２人だけならまだしも、 ３対１ではさすがに分が悪いですからね…。

フー……。 命拾いした…というべきなのでしょうね。

あのまま戦い続けていたら、 正直危なかったわ…。

何が目的なのかは知らないけど あなたには一応お礼を言っておくわ。

………必要ない。 俺は俺の都合で動いただけだ。

あら、そう…。

これでこの地の情報が入った この記録球を届ける…ことが……。

…………！

………ない！！ 戦っていた時に落とした！？どこに…！？

………これは？

！？

………！！

それを返しなさい！ 返さないのなら、力づくでも…！！

……………。 返せというなら返す。

……俺には不要なものだ。

え？

あなたが……いや、貴様がこんなものを 持っている理由も………興味はない……。

……………。

なによ……。

興味がないと言っておきながら、 なんで…そんな目をするのよ！？

そんな… 悲しそうな目を……。

……………。

貴様には仲間がいるはずだ…。

彼らが知ったら…… おそらく俺と同じような反応をするだろう。

な、何を…！？ あなたは一体……？

…………。

……………。

同じ反応をする、か……。 でしょうね……。

フーー……。

パシャーーン！！

魔神討伐隊の隊長としては、連邦の物を 持ってるワケにはいかないわよね。

………やっぱりダメね。 同じ所に長くいすぎるのは。

今は……せめて今だけは、純粋に召喚院の 一員として動くことにしましょうか……。