ここは……？

やあ、久しぶり！

いや、この世界ではまだ出会ってないから、 これからぶり、ってことになるのかな？

まあ、そんなことはどうでもいいか。 ボクのことは憶えているかい？

…………。 忘れるはずもない……。

この一撃で……！！

やったか………。

だが………………。

クランツさんやグリフさんたちは 何のために……。

俺たちは何のために この地で戦ったんだ！！

アハハハ…どうやら君は、 今のこの状況に不満があるみたいだね。

なんだ貴様は…？

ボクは禍魔刻神アム＝ユノス。 ザームブルグという地域を支配する魔神さ。

面白そうな雰囲気がしたから、 ちょっとこの地に来てみたのさ。

面白そう…だと！！

気に障ったかい？ゴメンゴメン。

でも、ボクが言うのもなんだけど、 魔神の言うことを一々気にしてちゃダメだよ

クッ……。

話を戻そうか。

君は自分が置かれた状況を 変えたいとか思っているのかい？

……だとしたら、何だと言うんだ！

もしそうなら、 ボクが力を貸してあげてもいいよ。

貴様、一体何を……？

君に“やりなおし”をさせてあげよう、 っていうんだ。

“やりなおし”…だと！？

分からないかい？ ああでも、今の君は分からないままでいいよ

イエスかノー、 どちらか答えてくれれば十分だよ。

……………。

もしこの状況を覆せるのなら、 俺は…どんなことでもする！

たとえ お前たち魔神の力を借りたとしても！！

答えはもちろん…………。

……なるほど、あの時に貴様が言った “やりなおし”とは、こういうことか…。

アハハ、察しが良くて助かるよ。 これから君が君の運命を変えていくのさ。

………俺を利用して、 貴様が何を企んでいるかは知らん。

だが、俺は俺で、 自分のためにこの機会を利用させてもらう。

構わないさ。

あ、でも、注意してほしいんだけど、 君が君と会っちゃうのはダメだよ。

君のお仲間に正体を明かすのもダメ。

そんなことをしたら、事を為す前に 事象の彼方に吹き飛ばされてしまうからね。

…………分かった。

グリフさん、クランツさん、ロアさん、 カフカさん、リベラさん、アイリスさん……

あの時の俺は非力で、 皆さんに助けられてばかりだった…。

だが今は違う！ 必ずあなた方を助けてみせる！！