ロア
あれぐらいの強行軍に参るヤツなんて、 ここにはいねーよ。
カフカ
特に目の前の男は、 体力だけが取り柄みたいなもんだからね。
でも、現在の状況は あまりいいとは言えないわね…。
私たちがイシュグリアという世界を、 甘く見ていたということなのでしょうね。
アイリス
この世界の情報を持って帰るのが 私たちの役目なんでしょうけど。
クランツ
ともかく、 我々はグリフさんの指示通りに、
クランツ
帰還用ゲートがあるとされる 滅獄の岸壁に向かいましょう。
……………。 グリフさん…1人で大丈夫でしょうか?
ミーファ
いくらあの人でも、 あの魔神相手に1人で戦うなんて…。
クランツ
あの人ならきっと大丈夫だよ。 何しろ、俺たちを鍛えてくれた人なんだぜ。
クランツ
そもそも「勝算なき戦いはするな!」って 教えてくれたのはあの人じゃないか。
クランツ
今回のことだって、 きっと勝算があってのことさ。
ロア
むしろ俺は、あの人が負けるところを 1度でいいから見てみてーぐらいだ。
カフカ
あー…アンタは特に グリフさんに絞られていたからねー。
リベラ
何しろ、私たち全員に 戦い方を教えてくれた人ですからね。
アイリス
というか、あの人に勝てるのって、 オーンさんぐらいだと思うわ……。
クランツ
その時「お前ら、なにをやっている!!」 って、叱られたくないからな。
ミーファ
わかりました。 俺は俺のできることをやることにします。
グリフ
あそこまでの強さ……。 正直、俺の予想を遥かに超えていた。
グリフ
あのような魔神が数多く棲まう場所、 それがこのイシュグリアというわけか…。
グリフ
先程はなんとか一旦離脱できたが、 おそらく俺を逃しはしないだろう……。
グリフ
まあ、思惑通り俺を標的に選んでくれて とりあえずは一安心だが……。
グリフ
隊のことは… クランツに任せて大丈夫だろう。
グリフ
あいつは他人の気持ちをよく察し、 どんな意見も素直に受け入れる…。
グリフ
俺などよりも、人を導く才能を 持っているからな。
グリフ
フッ、こんなことは本人の前では 口が裂けても言えんか。
グリフ
ヤツを調子に乗らせないためにも 生き延びてもう少し厳しく育てねばな。
グリフ
そのためには、この先で待つシュスイを なんとしても討つ!