グラデンス
さて、ここらで決めんとな。

セリア
グラデンス様、何を決めるんですか?

グラデンス
誰がどこに向かうかじゃ。

ノゾミ
シェーシャの力の感知ポイントが この先で分かれるのね。

グラデンス
そうじゃ。

グラデンス
東に見える廃都市と この山を越えた先にある神殿。

グラデンス
その2カ所から異界の力は感知されておる。

カル
二手に分かれるってことか。 で、組み分けはどうするんだ?

グラデンス
シェーシャについて知っている アサヒちゃんとノゾミちゃん、

グラデンス
それとイザボー殿には別々の道を 進んでほしいのじゃが、良いかの?

アサヒ
イザボー姉さん、ノゾミさん、どうします?

ノゾミ
みんなと分かれるのは少し不安だけど 今はその策が良さそうね。

ノゾミ
それに、グラデンスさんたちは 信用できそうだしね。

アサヒ
そうですね!

グラデンス
フォッフォッフォッ、 嬉しいことを言ってくれるの。

グラデンス
今度はぜひグラ爺と……。

カル
で、俺たちはどうするんだ?

グラデンス
カルよ……。

アサヒ
あたしはカルくん、セリアさんと 一緒がいいです!

アサヒ
あたし、2人ともっと話してみたいなって 思って……。

アサヒ
なんか2人とも神とか悪魔とか 関係無い感じじゃないですか。

アサヒ
あたしからするとそれが不思議な感じで。

アサヒ
ダメですか?

セリア
私は構わないわよ。

セリア
でも、できればこの山は登りたくないから 廃都市に進みたいかも。

カル
俺も別に構わないが、そうなると ノゾミさんとイザボーさんが……。

ノゾミ
私は山登りは苦ではないから 問題無いわよ。

ノゾミ
それに、グラデンスさんとも 少し話してみたかったし。

セリア
えっ!?

アサヒ
ノゾミさん!?

ノゾミ
そう言う意味じゃないわよ!

カル
ハハッ、これ以上この話をすると 爺さんが面倒になるから止めるとして

カル
イザボーさんとShou-chanは どうするんだい?

イザボー
私は皆さんと別の道を進ませて いただきたいのですけど、構わないかしら?

イザボー
先ほどからどうしても気になる気配が ありますの。

グラデンス
気になる気配……。 なるほどその可能性もありますな。

グラデンス
わかりました。 ぜひそちらの調査をお願いしたい。

グラデンス
Shou-chan、 お主はイザボー殿とともに行け。

グラデンス
少し嫌な予感もするからの。

イザボー
私もShou-chanがいてくれると 助かりますわ。

イザボー
あなたからは何かかつてのフリンと 似た感覚を受けますの。

イザボー
何もわからず運命に翻弄されていた頃の彼と 同じ雰囲気が。

イザボー
よろしければ私に同行してくださらなくて?

???
ダメーーーーー!

ティリス
Shou-chan! いつも言ってるでしょ!

ティリス
知らない女の人に 付いていっちゃダメだって!

セリア
ティリス! アンタこんな所で何してるの!?

ティリス
え~っと、ルシアス様が異界の力を 感じたらしくて調査を命じられて。

アサヒ
えっと、セリアさん、この人は?

セリア
私たちの知り合いのティリス。

セリア
これでも一応、ルシアス様に仕える 女神ってヤツよ。

アサヒ
ええ!?

ティリス
プリチーな女神ティリスだよ! みんな、よろしくね♪

ノゾミ
よ、よろしく…。

ティリス
それより、今はこっち!

ティリス
あなたの名前は?

イザボー
イザボーですわ。

ティリス
イザボー、私もあなたと一緒に行く! いいよね?

イザボー
え、ええ。 私は構いませんわ。

ティリス
よかった♪

ティリス
よ~し、それじゃあイザボー、 Shou-chan、出発しよう!

ティリス
みんな、また後でね~♪

イザボー
ちょ、ちょっとお待ちになって!

セリア
カル、あれ、どうするの?

カル
ま、まあなんとかなるんじゃないか。

カル
一応、Shou-chanも 一緒なんだし……。

カル
イザボーさんには悪いけど……。

アサヒ
セ、セリアさん、あの人って 本当に女神なんですよね?

セリア
ええ、残念ながらその通りよ。

アサヒ
こっちの世界はこっちの世界で やっぱり大変なんですね……。

セリア
同情しないで……。 本当に悲しくなるから……。