カル
フーッ、なんとか倒せたな。

セリア
異界の力を借りてた割には それほど強くなかったわね。

セリア
アサヒ、シェーシャとやらの 力は感じなかった?

アサヒ
シェーシャと戦った時に感じた怖さ。

アサヒ
感じなくもなかったけど、 それほどでもなかったような……。

アサヒ
でも、皆さん、本当に強いんですね! あたし、びっくりしました!

アサヒ
だからこそ、それだけに……。

カル
Shou-chanの義務ってヤツか。

カル
アサヒさん、確かに多くの人々を導くのは 大切なことだと思う。

カル
ただ、それだけがすべてじゃないだろう?

カル
Shou-chanは昔から まず、側にいる人から助けようとするんだ。

カル
今回はそれがたまたま女神さんだったから 大事に巻き込まれちまったけどな。

セリア
まあ、こいつはバカだから、 事の大小じゃなくて

セリア
手当たり次第、やりたいことをしてるって 感じよね。

セリア
ただのワガママなのよ。

カル
セリア、お前がそれを言うのか……。

アサヒ
世界を救うだけが大事じゃない……。

アサヒ
確かにそうですね。

アサヒ
目の前にある小さな命や願いだって 大事にしなきゃいけないですよね!

アサヒ
あたし、何かわかった気がします!

アサヒ
Shou-chan、ごめんなさい。

アサヒ
あたしの幼馴染も あなたと同じかもしれない。

アサヒ
そうだね、そうだよね!

カル
どうやらわかってもらえたようだな。

セリア
Shou-chan、アンタがきちんと 伝えないから面倒なことになるのよ!

???
どうやらそちらも終わったようじゃな。

アサヒ
ノゾミさん!

ノゾミ
こちらも無事に魔神は倒したわ。

アサヒ
2人だけで倒しちゃうなんて さすがノゾミさん!

ノゾミ
ほとんどグラデンスさんのおかげよ。

アサヒ
そ、そんなに強いんですか!?

グラデンス
フォッフォッフォッ、 まあたまにはワシも働かんとの。

グラデンス
それより、アサヒちゃん、ノゾミちゃん。

グラデンス
どうやらワシの予測は 当たったみたいじゃぞ。

カル
これは!? ゲートが開き始めている!

グラデンス
アサヒちゃん、ノゾミちゃん、 このゲートを越えれば

グラデンス
元いた世界に戻れるはずじゃ。 準備はいいかの?

アサヒ
え、こんな急なものなの?

グラデンス
このゲートは特殊な状況で発生しているため 不安定でいつ消えるかわからん。

グラデンス
なるべく急いだ方がよいじゃろう。

ノゾミ
わかったわ。

ノゾミ
カルくん、セリア、グラデンスさん、 Shou-chan、

ノゾミ
本当にありがとう。

ノゾミ
あなたたちとグランガイアで 出会えたこと、

ノゾミ
私は決して忘れないわ。

ノゾミ
さようなら……。

アサヒ
短い間だったけど、 みんなに会えたこと、あたし、忘れません!

アサヒ
Shou-chan、あなたはこれからも ワガママに人助けをし続けてね!

アサヒ
もしまた来た時に神様とかになってたら あたしが退治しちゃうからね!

アサヒ
それじゃあ…バイバイ……。

セリア
……行っちゃったわね。

カル
ああ、そうだな。 不思議な2人だったな。

カル
絶望的な状況にも関わらず 希望を持って戦い続ける……。

カル
俺たちも見習わないといけないな。

セリア
ええ、そうね……。

グラデンス
さて、これで任務完了じゃな。 ワシらもエルガイアに帰るとするかの。

不思議な幽霊?
ま、2人とも待ちたまえ! 誰かを忘れてやしないか!

セリア
え、な、なに!?

不思議な幽霊?
む、君たちは私が見えるのか?

不思議な幽霊?
いや、今はそんな時ではない!

不思議な幽霊?
そこのゲート、まだ閉じるなよ! 私も元の世界に帰るのだからなー!

セリア
なんだったの今の? 人…ではなかったようだけど……。

カル
ま、まあ、あの2人とも 知り合いみたいだし、

カル
大丈夫じゃないかな?

カル
たぶん……。

カル
と、とりあえず、 Shou-chan!

カル
お前はアサヒさんと話した内容を しっかりと覚えておかないとな。

カル
お前には神をも倒す力がある。

カル
それをどんな相手にどう使うかは お前次第なんだからさ。