でも、アサヒたちの世界は大変ね。 力の強い神様がたくさんいて。
セリア
しかも、どの神様も人間なんて 眼中に無いんでしょう?
セリア
私たちの神々も大戦の頃は そんな感じだったのかな?
セリア
そうねー。 どこから話したらいいのか……。
セリア
私たちの世界も単純なようで 複雑なような……。
セリア
ねえ、カル。 カルってこういうの得意よね?
えっと、それは俺に説明しろ ってことでいいんだよな?
セリア
でも、私が説明するより カルが説明した方が
セリア
アサヒたちも理解しやすいかなって 思って♪
カル
このグランガイアに住む人間は かつて神々に一度滅ぼされたんだ。
カル
俺たちが今いるこのグランガイアの人間は 数百年前に神々により滅ぼされた。
カル
エルガイアという別の世界に 逃げられた人たちもいたんだ。
ノゾミ
かつて滅ぼされた人は神々に 黙って滅ぼされたわけじゃないわよね?
カル
ああ、もちろんだ。 六英雄をはじめ人間たちも激しく抵抗した。
カル
そんな中、人間に救いの手を 差し伸べてくれたのがルシアス様だ。
カル
ルシアス様は生き残っていた人間たちを エルガイアへ逃がしてくれた。
カル
そのおかげで俺たちは こうやって今も生きているわけさ。
カル
だが、グランガイアに残った人たちは その後、すべて滅んだらしい……。
アサヒ
でも、だったらどうしてカルくんたちは またグランガイアにいるの?
カル
グラデンス爺さんが 若い頃のことなんだけど、
カル
このグランガイアに繋がる “ルシアスの門”が現れたんだ。
カル
ああ、一部の人にしか見えない門なんだが それを越えることで
カル
エルガイアからグランガイアへと 渡ることができるんだ。
カル
四堕神と呼ばれる神が、世界を支配するため 争っていたんだけど
カル
その戦いが激化してルシアス様も 危機に陥ってるらしい。
カル
で、それを助けるために 俺たちが喚ばれたってわけさ。
アサヒ
でも、その四堕神ってのは 以前に人間を滅ぼした神様なんでしょ?
カル
過去の英霊を喚び出す力 召喚術に目覚めるんだ。
カル
俺たちは大戦で神々に滅ぼされた 英雄たちとともに
カル
それに実はもう四堕神の内、 三柱までは倒してるんだぜ。
カル
俺の親友である このShou-chanがな!
セリア
それに、こいつが倒したって言っても たまたまでしょ。
セリア
私たちやティリスの助けだって あったんだから。
カル
ハハッ、まあ確かにそうだが、 倒したのはShou-chanだしな。
アサヒ
へー、Shou-chanって そんなに強いんだ。
ノゾミ
そんな感じには見えないけど 人は見かけによらないものね。
アサヒ
でも、Shou-chanたちは いいなー。
アサヒ
ルシアス様みたいに 人を助けてくれる神様がいて。
アサヒ
うーん、いないってことはないんですけど そこまで絶対的な力が無いっていうか。
ノゾミ
やっぱり天使や悪魔、多神連合の神々が 私たちを助けてくれるとは思えないわ。
セリア
うーん、そっちの世界って 本当に色々な神様がいるのね。
アサヒ
そうですね。 昔は色々な宗教があったみたいです。
アサヒ
今は世界がグチャグチャになって それどころじゃないですけど……。
ノゾミ
神に頼るのではなくうまく 共存できればいいのだけれど……。
グラデンス
それが神への依存でなければ 良いのじゃがな。
グラデンス
フォッフォッフォッ、老人の独り言じゃよ。 気にせんでくれ。
グラデンス
Shou-chan、 出発するとしようか。