ええ、危ないところだったけど……。 あなたが無事で、本当に良かった……!
アーサー
あの空間の穴は、 ボクが吸い込まれたのと同じもの……!
ロネッサ
じゃあ、私たちがこの世界に来ちゃったのは やっぱり魔具のせいだったんですー!
アーサー
ああ! きっとあそこに飛び込めば、 ボクたちは、元の世界に帰れるはずさ!
ロネッサ
けど、それはちょっと残念かもですね。 せっかく仲良くなれたのに。
ロネッサ
うー、ですね……。 それに、今回のことで身に沁みました。
ロネッサ
私はまだまだ未熟です。こんなんじゃ、 お姉ちゃんは愛せない……。
ロネッサ
でも、元の世界に戻ったら、 成長期の底力を見せてやりますよ!
アーサー
いや……ボクから2人に、 1つ、提案したいことがあるんだ。
アーサー
なぁ、2人とも…… 良ければボクたちと一緒に来ないか?
アリス
……大丈夫、私はここよ。 どうにか吸い込まれずに済んだわ。
アリス
でも、どうしてなのかしら……? 別の世界に行ってしまうこともできたのに。
アリス
もしかすると私には、この世界で 確かめたいことがあるのかもしれない……。
アリス
あなたが何者かは知らないけど、 手を差しのべてくれて、感謝しているわ。
???
はぁ……ちょっとヒヤヒヤしたわ。お姉様が 自分の正体を打ち明けるんじゃないかって。
エルザ
……そんなこと、できるわけがない。 あなたに見られているのを知っているのに。
フフッ、お父様に知られたら大変だものね。 苦労が絶えないわね、お姉様は。
エルザ
でも、構わない。どんなことがあっても アリスは私が守ってみせるわ。
エルザ
あの子をこの世界に引き留めたのは、 私なのだから……。
エルザ
あの子がようやく取り戻した微笑みを、 誰にも奪わせはしない……!
第六皇女
2人とも、別世界に行った方が、 自由になれたかもしれないのにさあ……。
第六皇女
お父様と、それにクロム叔父様にも、 早く今回のことを報告しなきゃ。
第六皇女
悲劇に彩られた姉妹の物語は、 まだまだ続くってね♪