メロード
神徒たる我が力を…… 人間ごときが凌駕するというのか……。
メロード
主からの使命も果たせずに……。 私はこんな異界で…朽ちるのか……。
メロード
しかも、たかだか人間によって、 滅ぼされるというのか……!?
ファダル
ああ、最後に微かだが どこかに移動した気配がした。
ディアナ
でも、あの傷ではすぐには動けないはず。 当面の危機は去ったと思っていいわよね?
ディアナ
それにしても、 あれは何者だったのかしら?
ファダル
だが、あいつの言っていたことに おそらく嘘は無いのだろう。
ファダル
俺たちの敵ではあったが 邪悪な存在とは思えない神々しさがあった。
ディアナ
でもだとしたら、カルナ・マスタ様が 危険なんじゃ!?
ディアナ
ファダル、任務後にグランガイアに戻る 手はずはどうなっていたの?
ファダル
カルナ・マスタ様に仕える方が 迎えに来てくださるとのことだった。
ファダル
別働隊と合流次第、そこへ向かうとしよう。
???
残念ながらその場所に行っても 迎えは来ませんよ。
お初にお目にかかります。 私、魔神グレアムと申します……。
ファダル
この気配…… お前はまさか別働隊が向かった先の……。
グレアム
彼らなら無事に私という試練を乗り越えて 今頃こちらに向かっている最中でしょう。
グレアム
しかし、どうやらメロードさんは 倒されてしまったようですね。
グレアム
さすがは、グランガイアの中でも精鋭揃いの メイリスさんたち…というべきでしょうか。
クェイド
俺たちの迎えがこないとはどういうことだ?
クルト
どうせウソだ! 魔神なんかの言葉に耳を貸すな!
グレアム
信じるか信じないかは 皆さんにお任せしますよ。
グレアム
ただ、その場所に行っても誰もいませんよ。
グレアム
今頃カルナ・マスタ周辺は、大神皇様を 狙う者たちへの対応で大忙しでしょうから、
グレアム
あなたたちのような人間の相手など やってる場合ではないのですよ。
ファダル
では、貴様はなぜそれを俺たちに 教えに来た?
ファダル
貴様はラグルヴォードに与する存在と 俺は読んでいたんだがな。
グレアム
ええ、そうですよ。 私はラグルヴォード様の手下でした。
グレアム
アイツに従っていればグランガイアに 行けると思っていたんですが
グレアム
あなたたちという思わぬ邪魔が 入ってしまいましてね。
クルト
ボクたちと戦おうっていうのか! だったら……。
グレアム
私の目的はあくまでグランガイアに 行くこと。
グレアム
あなたたちを倒してもその目的は 果たせませんから戦うつもりはありません。
グレアム
嫌がらせですよ。 私の目的を邪魔したあなたたちに対してね。
グレアム
本当はメロードさんをうまく利用して グランガイアに行こうとしたのですが
グレアム
まあそれで私はせめて、 グランガイアに戻れず
グレアム
絶望するあなたたちの顔でも 拝見させていただこうと思いましてね。
グレアム
今回、あなたたちは神々にも様々な 考えを持つ存在があることを知った。
グレアム
もし、神があなたがた人間を 滅ぼすことを決めたとしたら、
グレアム
あなたたち神に仕える方々は どうするのです?
クルト
神が人を滅ぼすことなどあるか! こんな質問に答える必要なんかない!
グレアム
思考の放棄。 やはりあなたたちはゴミ虫なのですね。
クェイド
いや、そんなことは 考えるまでもないということさ。
クェイド
そんな時が来たら、俺たちは 神側、人間側のどちらにも付かない。
クェイド
俺たちは神と人間を和解させるため、 最後まで動くだけだ。
グレアム
なるほど……。 私がもっとも嫌いな回答ですね。
グレアム
だが、確かにあなたらしい。 メイリスの中心であるあなたの答えらしい。
グレアム
どうやら私はあなたのこと嫌いのようです。
グレアム
私はもうあなたたちに何かしたりは しませんから。
グレアム
あなたたちがこの後この地でどう生きるのか ゆっくり楽しませてもらいますよ。
ディアナ
……魔神のことなんか 考えても仕方がないわよ。
ディアナ
戦いだけを求めているような ヤツだっていたんだから……。
クレア
ええ、そうね……。 そんなことより、これからどうするの?
クレア
依然として、ここが危険な場所だって ことは変わらないわ。
ファダル
まずは別働隊が合流するのを待とう。 その後、当初の予定通り、最初の地に戻る。
ファダル
もしあの魔神が言うように そこに迎えがいないのなら
ファダル
独力でグランガイアに戻る方法を 探すしかないか……。
クェイド
どんな困難に遭遇したって、 どんな強敵と戦っても大丈夫さ。
クルト
ハアー、なんでお前は そんなにお気楽なんだよ!
イヴリス
クルトくんはお姉さんが大好きって 言っただけですよね♪
イヴリス
え、クレアさんのこと 嫌いなんですか!?
クレア
あなたたちもクェイドのこと 言えないじゃない……。
ディアナ
やっぱりみんな揃うと 安心できるものね。
クレア
ええ、そうね。 私も今度は譲るつもりはないわ。
クレア
グランガイアに戻ったら しっかりアイツを困らせてあげましょう。
クェイド
クレア、ディアナ、2人とも コソコソ話してどうしたんだ?
クェイド
んー、なあファダル、 あの2人どうしたんだろうな?
ファダル
それより、クェイド、 向こうから兵士たちが戻ってきてるぞ。
クェイド
よーし、大神皇神衛使メイリス! グランガイアに向けて出発だー!
なるほどね。 こういう結末もあり得たというわけか。
ノエル
そもそもメイリスのイシュグリア遠征自体、 他の神々の謀略の疑いもある。
ノエル
それを上回る知略か… もしくは直感だと思ったからね。
リント
とすると、この結末に至った第一の功労者は やっぱりクェイドになるのかな?
リント
ところで……キミはボクに 何か言うことがあるんじゃないのかい?
ノエル
システムを個人的に操作したのは 確かにいいやり方じゃなかった。
リント
ボクとしては、なぜキミがあの魔神に あの質問をさせたのか、
ノエル
神々と人間の大戦では、人間でありながら 神の側に付いた者たちも少なくない。
ノエル
メイリスたちも、そういった者たちと 同じなのか確かめたかったんだ。