イヴリス
グゥッ…ハァ…ハァ…… そうみたい…です…ね。
ディアナ
無茶し過ぎよ……。 戦う前に言ったこと覚えてなかったの?
クェイド
ハハハッ、やっぱり俺はワガママなのかな。 それでも2人を傷つけたくなかったんだ。
ディアナ
あなたらしいと言えば あなたらしいけれどね。
イヴリス
ファダルさんたちは無事に グランガイアに戻れたんでしょうか?
ディアナ
それに別働隊の兵士たちも気になるわ……。
ディアナ
ええ、そうね。 今は彼らの到着を待ちましょう。
イヴリス
でも、その前にどこか身を隠せる場所を 探さないと……。
ディアナ
それも1つじゃないわ! 強力な気配がいくつも!
クェイド
クッ、誰かがこの機会を 狙っていたっていうのか!?
クェイド
奴らは完全に俺たちの居場所を 把握して動いているぞ。
イヴリス
でも、こんな傷だらけでこの数の魔神と 戦えませんよ!
クェイド
自分を犠牲にするつもりは無い。 またディアナに怒られるのはイヤだからね。
クェイド
それに、俺はグランガイアに戻って 君に伝えなくちゃいけない言葉があるんだ。
ディアナ
私だってあなたに言いたいことはいっぱい あるんだから簡単にはあきらめられないわ。
イヴリス
私もここで成長した自分を お姉ちゃんに見せてあげたいです。
イヴリス
今だったらお姉ちゃんときちんと 話せると思うんです。
イヴリス
それにファダルさんやクレアさん、 クルトくんにも会いたいですしね。
クェイド
よし、 2人とも絶対にグランガイアに戻るぞ!
クェイド
大神皇神衛使メイリスの力、 お前たちに見せてやる!
クェイドたちのその後の足跡は、グランガイアはもちろん、イシュグリアの記録にも記されていない。判明しているのはこの時期、グランガイアへ侵攻した魔神は存在しないという事実のみである。
一方、グランガイアに帰還したファダルたちはカルナ・マスタ打倒を目指す一団と遭遇。壮絶な死闘を繰り広げたと、歴史書に記されている。
しかし、後に彼らが信奉した神は人を滅ぼすことを決意することとなる。
後の歴史家たちは時に語り合う。起こりえなかった歴史を。メイリスたちがその神意を聞いた時彼らがどのような行動をし歴史がどう変わったのかを。