ファダル
…………。

クレア
ファダル、どうしたの?

ファダル
すまないな、クレア。

ファダル
勝手にこちらの組にしてしまって。

クレア
そんなこと気にしていたの?

クレア
あなたの采配は間違っていない。

クレア
戦力バランスを考えたら、 適切な割り振りだったと私も思うわ。

ファダル
そうか。 そう言ってもらえると俺も助かる。

クレア
…………。

ファダル
…………。

ファダル
一応、もう一度だけ聞いておく。 今ならまだ……。

クレア
大丈夫だと言っているの!

クルト
姉さん?

クレア
ごめんなさい……。

クレア
…………。

クレア
もう託してきたから……。 大丈夫……。

数時間前。


???
ディアナ!

ディアナ
え!?

クレア
ちょ、ちょっと待って……。

クレア
ハァ…ハァ…ハァ……。

ディアナ
どうしたのクレア? そんなに息を切らせて。

ディアナ
てっきりもうファダルたちと 出発したとばかり思ってたのに。

クレア
あ、あなたに話しておきたいことがあって 戻ってきたの……。

ディアナ
私に…話?

クレア
…………。

ディアナ
…………。

クレア
…………。

クレア
彼のことを頼みます。

ディアナ
え、クレア? どういうこと!?

クレア
これ以上、私に言わせないで!

ディアナ
クレア……。

クレア
私には大切な弟であるクルトがいる。 それだけのこと……。

ディアナ
だけど私は……。

クレア
それ以上言ったら怒るわよ。

ディアナ
クレア……。 ごめんなさい……。

クレア
謝らないで!

ディアナ
どうして私は……。

クレア
私はもう行くわ。

クレア
私の今の言葉であなたが何も思わないなら あなたはそれまでの人だったってこと。

クレア
私がこの地に戻ってきた時に 私は私にできることをするだけ。

ディアナ
私は……。

クレア
大丈夫、きっと大丈夫よ……。

ファダル
ああ、そうだな。 きっと大丈夫だ。

ファダル
だから、この任務を終わらせて 早くあいつらにもう一度会うとしよう。

クレア
フフッ、そうね。 ありがとう、ファダル。

ファダル
礼を言われるほどではない。

ファダル
あのバカの面倒を見ることには 慣れているからな。

クレア
あなたも大変ね。

クルト
…………。

クレア
安心しろ、クルト。 私は誇り高き神衛使よ。

クレア
中途半端な覚悟で、 この場にいるわけではない。

クレア
任務は立派に果たしてみせるわ!

ファダル
…………。

シュスイ
我は闘魔武神シュスイ。

シュスイ
我に貴様らの強さを示せ。 強者以外に…用はない!!

クルト
クッ…またお前か!

クルト
面倒なヤツだな! 絶対にこいつ周囲から嫌われてるぞ!

ファダル
同感だな。

ファダル
空気を読めないヤツの相手は クェイドだけで十分だ。

クレア
フフッ、確かにな。

クレア
クルト、ファダル、気をつけろ! 来るぞ!!