グゴゥゥォォォオオーー……。

ノア
なんとか倒すことができたな……。

ノア
大丈夫か、エリーゼ。

エリーゼ
うん……もう平気。

エリーゼ
こんなところに魔神がいるなんて……。

ノア
無理もない。

ノア
俺たちも ちょっと前に知ったばかりだったからな。

ノア
魔神は倒したが、念のため、 今日はこのまま俺と一緒に帰るんだ。

ノア
ここまで来て残念だろうがな……。

エリーゼ
…………。 うん、わかった……。

リム
あなたがノアさんですね!!

ノア
ム……。 お前…いや君たちはエリーゼの友達か?

リム
はい!

リム
召喚院開拓局調査部、 後方支援課のリム・メリルハルムです!!

セラ
召喚院管理局でガイドをしている セラ・スターライドです。

ノア
そうか……。 俺は……。

リム
知ってます!! ノアさんですよね!

ノア
あ、ああ、そうだが……。

リム
ここに来るまで、エリーゼさんより いろいろお話を聞かせてもらいましたから。

ノア
そ…そうなのか……。

エリーゼ
た、大したことは言ってないわよ!

エリーゼ
この前の任務のこととか…… あと、魔神討伐隊の時の話とか……。

ノア
なら、いいが……。

リム
なるほどなるほど、 あなたがノアさんなんですね~。

ノア
な…なんなんだ?

セラ
…………。 私たちのことは、気にしないでください。

リム
そうそう、 気にしないでください!

リム
あ、そうだ!!

リム
私、ちょっと急用思い出しました!!

リム
こりゃ、 急いで帰らなきゃいけないですねー。

リム
ね、セラちゃん、先輩!

セラ
え?

セラ
…………。 確かにそうですね。

ノア
わかった。 では、皆でこの場から移動………。

リム
なに言ってるんですか!!

ノア
な!?

リム
さっきエリーゼさんは 倒れかけてたんですよ!!

リム
そんな人をすぐに動かすわけには いかないでしょ!!

ノア
あ、ああ……。 確かにその通りだな……。

リム
だから、ノアさんは、 しばらくここでエリーゼさんを休ませて、

リム
後から来てください。

エリーゼ
リムちゃん、 私はもう大丈夫だから……。

リム
いーえ、イケマセン!

リム
2人っきりで、ゆーーーっくり休んでから、 帰ってきてください!

エリーゼ
リムちゃん?

リム
さ、そういうわけで、私たちは さっさと退散することにしましょう!

リム
先輩はもちろん、私たちを守るために 一緒に帰ってくれますよね♪

リム
さあ、行きますよ! 先輩、セラちゃん!

リム
エリーゼさん、 また誘ってくださいねー!!

セラ
……それでは失礼します。

ノア
身体の方は大丈夫か? エリーゼ。

エリーゼ
うん、本当にもう平気。

エリーゼ
でも、せっかくだから、 ちょっとここで休んでいこうかな。

ノア
ああ、そうしろ。

ノア
魔神も倒したし、ただの雑魚相手なら、 俺1人で十分だしな。

ノア
…………。

ノア
お前の呪傷は、やはりまだ……。

エリーゼ
うん……。

エリーゼ
普通の生活をするのだったら、 何の支障もないし、

エリーゼ
体力も昔と同じぐらい回復している……。

エリーゼ
でも、やっぱり呪いの方は……。

ノア
クソッ! 俺があの時、油断しなければ……。

エリーゼ
あなたのせいじゃないわ。

エリーゼ
私も…いえ、あの場にいた全員が 油断していたのよ……。

ノア
…………。

ノア
俺はあの魔神を倒し、 お前の呪いを解いてみせる!

ノア
いや、解かさせてくれ!!

エリーゼ
ノア……。

エリーゼ
うん……。 ありがとう……。

エリーゼ
でも、私は呪いのことなんかより、

エリーゼ
ノアにあんまり危険なことを やってほしくないの……。

エリーゼ
普段、討伐任務を紹介しているのに 矛盾しているかもしれないけどね……。

ノア
エリーゼ……。

オーン
フン……。