ヴェルナー
フッハー! ぶっ壊れやがれー!

パリス
ちょっと、やり過ぎよ!

ユニ
標的の完全破壊を確認。

ルジーナ
チッ、跡形もなく消しちまいやがった。

ヴェルナー
破壊するべき相手は徹底してぶっ壊す!

ヴェルナー
オレはお前みたいな中途半端な野郎とは 違うんだよ!

ルジーナ
なんでもぶっ壊せばいいってもんじゃ ねーだろーが!

ルジーナ
テメーみてーな 頭の弱いヤツと一緒にするな。

ヴェルナー
どうやら今度こそ オレにぶっ壊されたいみてーだな!

パリス
せっかく協力して魔神を倒したというのに これ以上面倒事を増やさないでよ。

ヴェルナー・ルジーナ
うるせーな!

パリス
ハアー、案外あなたたち 波長が合うのかもね。

ユニ
ヴェルナーもルジーナも わかりやすいという意味では同じ。

パリス
フフッ、あれ、 フィーナさんどうしたの?

フィーナ
魔神が消えた跡に燃えた本が…… 完全に燃え尽きました……。

パリス
これは……。 魔神が持っていたものかしら?

ルジーナ
クソッ、どっかのバカがやらかしたせいで 何も残ってねーじゃねーか。

ユニ
それは否定。その本はヴェルナーの 力だけでは燃えることはない。

ユニ
フィーナ、おそらくその本は……。

フィーナ
はい、おそらくこの本はこの世界の クロニクルだと思います。

パリス
クロニクル?

フィーナ
その世界の過去未来をすべて記した本です。

パリス
え! それが燃えてしまったってことなの?

フィーナ
はい。

フィーナ
ですから、おそらくこの世界の未来は まだ未確定なのかも……。

フィーナ
これは!? 私たちの身体が光ってる?

ユニ
この世界に来た時と同様の力を確認。

グラデンス
どうやら事件は解決したようじゃな。

パリス
グラデンス様! 無事だったのですね!

グラデンス
ふむ、連中なら急に消えてしまった。

グラデンス
おそらく連中が発生していた原因が 取り除かれたのじゃろう。

ヴェルナー
オレたちは元の世界に戻れるってことか?

フィーナ
はい、私もユグドの気配を感じます!

フィーナ
きっとピリカたちがあっちでも やってくれたんです!

フィーナ
Shou-chanさん、パリスさん、 ルジーナさん、グラデンスさん。

フィーナ
本当にありがとうございました。

フィーナ
皆さんがいたからこちらの世界でも 何とかすることができたんだと思います。

グラデンス
フォッフォッフォッ、気にせずとも良い。

グラデンス
フィーナちゃんやユニちゃんみたいな かわいい子を放ってはおけんからな。

ヴェルナー
オレはどうでもいいってことかよ!

ヴェルナー
オイ! ルジーナとか言ったな!

ヴェルナー
次に会った時こそお前を破壊してやるから 楽しみに待ってるんだな!

ルジーナ
ケッ、テメーの顔なんざ 二度と見るつもりはねーよ。

パリス
やめてよ。 また面倒なことになるんだから。

ヴェルナー
おー、パリス! オレを怖がらねーヤツは珍しいんだ。

ヴェルナー
今度会った時はゆっくりオレの話を してやるから楽しみにしてな!

パリス
私もそれは遠慮したいわ……。

ユニ
ルジーナ、お前の行動は興味深かった。

ユニ
自分自身観察日記を付けておいて。

ユニ
私はそれを楽しませてもらうから。

ルジーナ
だから、お前とも もう会うことはねーんだよ!

パリス
ユニさん、短い間だけど一緒に戦えて 良かったわ。

パリス
私たちの世界とは異なる戦闘技術、 すごく勉強になったわ。

ユニ
私もパリスたちの戦闘技術は しっかりと持ち帰る。

ユニ
三賢者が喜びそう……。

グラデンス
どうやらそろそろお別れのようじゃな。

グラデンス
フィーナちゃん、ユニちゃん、ヴェルナー。

グラデンス
アクラス召喚院を代表してお主たちの 協力に感謝する。

グラデンス
元の世界に戻ってもたまにはワシらのことを 思い出してくれると嬉しいの。

フィーナ
はい、もちろんです!

フィーナ
Shou-chanさん、 いつか義勇軍の仲間たちも紹介したいです。

フィーナ
隊長さんは本当にShou-chanさんに どこか似てるんですよ。

ヴェルナー
あぁん? そうか?

ユニ
確かに少し似てる。

ルジーナ
こんな間の抜けたのに似たヤツが隊長で 義勇軍とやらは大丈夫なのか!?

パリス
フフッ、私もその人に会ってみたいわね。

フィーナ
はい、いつかぜひ!

フィーナ
どうやら本当にお別れのようです。 皆さん、本当にありがとうございました。

ヴェルナー
じゃあな!

ヴェルナー
壊したいモノがあったら いつでもオレを呼びな!

ヴェルナー
周りもまとめて粉微塵に してやるからよ!

ヴェルナー
フッハー!

ユニ
……協力に感謝する…一応……。

ユニ
ありがとう……。

ユニ
それじゃあ…また……。

フィーナ
Shou-chanさん、 きっといつかまた会えると思います。

フィーナ
チェインクロニクルが私たちの絆を 紡いでくれると思うから……。

フィーナ
だから、その時まで さようなら……。

パリス
…………。

パリス
行ってしまったわね。

パリス
フフッ、Shou-chan、 面白い人たちだったと思わない?

ルジーナ
ケッ、面倒な連中だったってだけさ。

パリス
あら、ルジーナもしかして 少し寂しがってたりするのかしら?

ルジーナ
ふざけんな! 俺が寂しがる理由なんざねーだろーが!

ルジーナ
ただ、もう少し俺と一緒にいれば

ルジーナ
俺の凄さをもっと理解させられただろうと 思うと残念ではあるがな。

パリス
ハアー、もういいわ。

グラデンス
フォッフォッフォッ、それよりも どうやらこちらも到着したようじゃぞ。

パリス
えっ!?

ゴゴゴゴゴゴ……。

???
キャア~~~!

???
う、うおっ!

???
何なのよまったくもーーー!

ドッシーーーーン!

ティリス
イタタタタ……。 みんな大丈夫?

カル
あ、ああ…何とかな。

セリア
もう…戻る時くらいちゃんと 戻りなさいよ!

パリス
ティリス様! それにカルとセリアも!

ティリス
Shou-chan~~~~! 私、戻ってこれたよ~~~!

ティリス
あっちでは本当に大変だったんだから いっぱい話を聞いてもらうからね!

カル
ハハッ、女神さん、気持ちはわかるけど 少しだけ待ってくれないか。

ティリス
む~~~ヤダ~~~。

セリア
ティリス、少し落ち着きなさいよ。

セリア
ここにこの顔ぶれが集まってるってことは こっちでも何かあったってことでしょう?

セリア
そもそもパリスとルジーナが一緒にいるって ことが不思議な状態ですもの。

ルジーナ
ケッ、俺だって好きでこいつと一緒に いるわけじゃねーよ。

ルジーナ
そもそも、まずお前たちは 俺に感謝しな。

ルジーナ
俺が魔神を倒さなければ、お前たちは 戻ってこられなかったんだからな。

パリス
“俺”じゃなくて“俺たち”でしょう。

パリス
それに今回はフィーナたち異界の人々の力も 借りたんだから。

カル
なるほどな。

カル
あっちで消えてた連中は こっちに来てたってことか。

カル
それで、こっちでも事件を解決したから 全部元に戻ったってことか。

カル
Shou-chan、やっぱりお前が やってくれたんだな。

カル
信じてたぜ。

ティリス
当たり前だよ、カルくん。

ティリス
だって私のShou-chanなんだから

ティリス
私たちのピンチは助けてくれるに 決まってるじゃない♪

セリア
こいつがそんなに考えてるとは 思えないけどね。

セリア
どうせ、グラデンス様に 言われるままに動いて、

セリア
異界の人たちに助けてもらって ばっかりいたんでしょう?

セリア
…………。

セリア
ま、まあ、結果として助かった ことには感謝してるけど……。

カル
ハハッ、まあこっちでも色々あった みたいだけれど、

カル
みんな無事で良かったよ。

カル
詳しい話はこの後、ゆっくり聞かせてくれ。 俺たちも話したいことはたくさんあるしな。

セリア
そうね。 濃い人たちにたくさんあったからね……。

ティリス
うん、私もピリカたちのこと いっぱいお話したい!

グラデンス
フォッフォッフォッ、 みな元気そうで何よりじゃ。

グラデンス
ところでティリスちゃん。

グラデンス
ティリスちゃんの力で もう向こうへ行くことはできんのかの?

ティリス
う~ん、試してみないとわからないけど どうかな?

ティリス
後で試してみるね!

ティリス
うまく行ったらまたピリカたちに 会えるかもしれないもんね♪

ティリス
それじゃあ、Shou-chan行こう!

ティリス
向こうで会った、Shou-chanに 似た人のこと話したいんだから♪

パリス
それって、もしかして義勇軍の隊長さん?

ティリス
そうそう! でも、どうしてパリスも知ってるの?

ルジーナ
話が長くなってきやがったな。 俺はもう帰るぞ!

ルジーナ
Shou-chan! 俺の活躍を しっかり召喚院に報告しておけよ!

パリス
ハアー、相変わらず勝手なヤツね。

カル
ハハハッ、なんか帰ってきたって 感じがするな。

カル
でも、確かに義勇軍のアイツは Shou-chanに似てたな。

セリア
そう? Shou-chanより よっぽどまともだったと思うけど?

カル
ハハッ、セリアはやっぱり Shou-chanへの方が厳しいな。

セリア
な、どういう意味よ!

ティリス
セリアもShou-chanが 大好きってことよ♪

セリア
ちょっと、アンタ何言ってんのよ!

ティリス
フフッ、あっちも楽しかったけど、 やっぱりこっちが私のいる世界かな♪

ティリス
Shou-chanとも ずっと一緒にいられるしね♪

ティリス
Shou-chan、 これからもよろしくね!

グラデンス
ふむ、みな行ったようじゃな。

グラデンス
しかし、ティリスちゃんたちが戻って くると賑やかになるのー。

グラデンス
フォッフォッフォッ。

グラデンス
しかし、今回は不思議な事件じゃったな。

グラデンス
ゲートを操るルシアス様の力、

グラデンス
すべての世界を繋ぐという チェインクロニクルの力、

グラデンス
その2つが重なったことが 今回特殊な世界への道を開いたということか

グラデンス
しかし、黒の軍勢とやらは、なぜワシらを 襲ってきたのか……。

グラデンス
そしてこの世界のクロニクルは誰が なぜ燃やしたというのか……。

グラデンス
こちらの世界の何者かが未来を消すために クロニクルを燃やした……。

グラデンス
クロニクルを燃やすのを阻止するため 黒の軍勢が現れた……。

グラデンス
ふむ、推測するにはあまりにも 情報が足りな過ぎるの……。

グラデンス
……だが、それでいいのかもしれんな。

グラデンス
ワシらはワシらの世界を生きるだけじゃ。

グラデンス
例えどんな未来が その先に待っていようともの。

グラデンス
人の未来は人の手で築く。 ワシらはそう決めたのじゃからな。