パリス
ねえ、ヴェルナー。

ヴェルナー
オラァ! ぶっ壊れやがれ!

パリス
ねえ。

ヴェルナー
もっと来やがれ! オレに壊されにもっと来やがれ!

パリス
ヴェルナー!

ヴェルナー
なんだ、うるせーな! そんなにオレに破壊されてーのか!?

パリス
1つ聞かせてもらいたいのだけれど

パリス
あなたが所属する魔法兵団って一兵卒でも それだけの力を持っているの?

ヴェルナー
どういうことだ?

パリス
あなた、性格に問題はあるけど戦闘力は 確かに高いわ。

パリス
それだけの実力者が大勢いるとなると かなり強い部隊なのでしょう?

ヴェルナー
お前、見る目がねーなー!

パリス
ど、どういうことよ?

ヴェルナー
魔法兵団には確かに強いヤツは多いが オレほどのヤツはそうはいねー。

ヴェルナー
いたらそいつは師団長になれるだろうからな

パリス
え?

ヴェルナー
オレが魔法兵団の師団長ってことだよ。

パリス
えーーーー!!

パリス
その性格で?

パリス
あなたどうやって部隊を動かしてるの?

パリス
そもそも指示なんて出せないでしょう?

パリス
あなたの上司は何を考えてるの?

パリス
部隊を率いる責任とかまったく考えない人に 大きな権限を与えるなんて!

パリス
ダメ、まったく理解できない。 やっぱり異界って不思議な世界なのね……。

ヴェルナー
好き勝手言ってやがるな。

ヴェルナー
だが、確かに三賢者どもは イカれてやがるかもしれねーな。

ヴェルナー
オレが好きにぶっ壊しまくってるだけで

ヴェルナー
オレを偉くして給料を 上げてくれるんだからな。

ヴェルナー
まあ、お前も型にハマってばかりいねーで もっと壊しまくるんだな!

ヴェルナー
お前、なんか面倒なこと背負い込み まくってるだろ。

ヴェルナー
んなもん、全部破壊しちまえ!

ヴェルナー
もしかしたらお前の上司も お前を認めてくれるかもしれねーぜ。

ヴェルナー
オラァ! それより早く行くぞ! 魔神の居場所はもうすぐなんだろ?

ヴェルナー
オレに早く魔神を破壊させやがれ!

パリス
全部壊しちまえか……。 簡単に言ってくれるわね……。

パリス
それができれば私は……。