ロディン
ライジングクェーサー!

ミセル
…………。

ミセル
ふーん、あれだけの魔獣を片付けるなんて まあ、やるじゃないの。

ロディン
もう一度言うぞ。 俺の力を貸してやってもいい。

ロディン
俺とお前の目的は合致しているはずだ。

ミセル
…………。

ミセル
確かにそうね。

ミセル
でも、やめておくわ。

ロディン
なぜだ! 俺の力を見たはずだ!!

ミセル
確かにアンタの力は、 そこそこのものだと思うわ。

ミセル
でも、アンタは ただ私の力を利用したいだけなんじゃない?

ロディン
そ、それは……。

ロディン
い、いや、それのどこが悪い!

ロディン
討伐のパーティーなんて、 そんなもんだろう!

ミセル
確かにそう割り切った方が利口なのかもね。

ミセル
アンタは私を利用して、 私はアンタを利用する。

ミセル
確かに賢いやり方だわ。

ミセル
でも、私は 仲間とそんな関係になりたくないの。

ミセル
ちゃんと私が気に入った人たちと一緒に 旅をして、目的を果たしたいの。

ロディン
なにを悠長な……。

ロディン
メルキオの目的は、 この世界を滅ぼすことなんだろ!?

ロディン
そんなこと 言ってる場合じゃないだろうが!

ミセル
そうね。 その通りだわ。

ミセル
だからまあ、 これは私のワガママよ。

ミセル
ただ、アンタと一緒に戦う気に ならなかっただけ。

ロディン
ワガママ…だと!?

ロディン
クソッ! こんなヤツに頼ろうとしていたのか、俺は。

ロディン
もういい。

ロディン
実際にメルキオと対峙してから、 せいぜい後悔するといい!

ミセル
心配しなくても大丈夫よ。

ミセル
メルキオは、アンタの代わりに 私がキッチリ倒しておいてあげるわ。

ロディン
勝手に言ってろ!!