ゼルバーン
ふむ……。

ゼルバーン
情報では、 ここら辺に竜のねぐらがあるはずだが……。

ゼルバーン
村人の要請で、竜退治に来たものの、 探すのは少し手間だな……。

グオオオオォォォォーーーー!!

ゼルバーン
む、この咆哮は!

ゼルバーン
向こうからか!!

ドラゴン
グオオオオォォォォーーーー!!

ミセル
中々やるじゃない。

ミセル
じゃあ、これはどう!?

ドラゴン
ギャオオオオォォォォーーン!!

ミセル
フン……。

ゼルバーン
助太刀する!

ミセル
え!?

ミセル
なに、ちょっと、アンタ!!

ゼルバーン
セイッ!!

ドラゴン
ギャオオオオォォォォーー!!

ゼルバーン
ふう……。

ゼルバーン
危ないところだったな。

ゼルバーン
そこそこ“使える”ようだが、 無茶が過ぎるぞ。

ミセル
な、な、な……

ミセル
何言ってるのよ!!

ミセル
もう少しで倒せそうってところに、 アンタがしゃしゃり出て来たんでしょうが!

ミセル
だいたい、 私を助けたようなこと言っているけど、

ミセル
本当は腕に自信がないから、

ミセル
私がドラゴンを弱らせるまで 隠れていたんじゃないの!?

ゼルバーン
む……。

ゼルバーン
貴様…俺を愚弄するか?

ミセル
ハッ、やろうっての?

ミセル
いいわ、相手になってやろうじゃないの!

ゼルバーン
小娘相手に、本気になるつもりはない……。

ゼルバーン
……が、今後のお前のためにも ここで教えておくべきだろうな。

ゼルバーン
上には上がいる、ということを。