ローランド
クッ……。

ローランド
さすがに簡単にはいかぬか……。

ロクス
…………。

ロクス
違う……。 カルデスが強いんじゃない……。

ロクス
ボクらが力を出せてないんだ。

ディン
なに!?

ローランド
どういうことだ?

ロクス
だって、いまのボクらには、 姫様がいないから……。

ローランド
…………。

ディン
…………。 そうだな。

ディン
これまで、いつだって俺たちの中心には、 あの姫さんがいた。

ディン
調子が出ねえのは当たり前か。

ディン
エデア! いい加減目を覚ましやがれ!!

ディン
俺たちが迎えに来てやったんだ!

ディン
だいたい、俺たちを巻き込んだのは、 アンタじゃねーか!

ディン
ここに来て俺たちを無視するってのは あんまりじゃねーか!?

エデア
……………。

ローランド
そうですぞ。 エデア殿。

ローランド
力を貸して欲しいと、 この老いぼれに言われたのはエデア殿です。

ローランド
この期に及んで、 お1人でがんばろうとされても困りますな。

エデア
……………。

ロクス
姫様! 目をお覚ましください!!

ロクス
姫様はあの時、 ボクたちに言いましたよね。

ロクス
「私の大切な仲間」だと。

ロクス
「だから生きて欲しい」と。

ロクス
ボクも姫様のことを 大切な仲間……

ロクス
いえ、それ以上の存在だと思っています。

ロクス
あの時、姫様がボクたちを 逃してくれなければ

ロクス
確かにボクたちは 全滅していたのかもしれない……。

ロクス
姫様が犠牲になることが、世界を 守るためには正しかったのかもしれない。

ロクス
でも…。

ロクス
それでも、 ボクたちは姫様にも生きて欲しいんです!

ロクス
姫様がボクたちに生きて欲しいと 思ったのと同じぐらいに!

ロクス
カルデスを倒す方法については 一緒に考えましょう!

ロクス
必ず何か手はあるはずです!

エデア
……………。

ロクス
姫様…姫様! よくぞご無事で!

ローランド
姫よ、生きておられたか!

ディン
ようやく見つけたぜ。 姫さん。

エデア
……………。

エデア
みんな……ありがとう……。

エデア
私はこれまで、みんなのために、 自分が犠牲になればいいと思っていた……。

エデア
それが王女の務めだと……。

エデア
でも、それじゃダメなのね……。

エデア
ここにいる私は、王女じゃない……。 みんなの“仲間”だものね……。

ロクス
はい!

カルデス
フッ……。

カルデス
やはり人間は愚かなものよ。

カルデス
お前たちも本当は理解していたのだろう?

カルデス
その女が我の力を 封じていたことを……。

カルデス
そして、その女が目覚めたことで 我の封印が解かれたことを……。

カルデス
これで貴様らの……。

カルデス
いや、パルミナのすべての人間の死は 確定した……。

ディン
なに言ってやがる! ようやく俺たち4人が揃ったんだぜ。

ロクス
ああ。

ロクス
もう、お前なんかに負けない! 負けるわけがない!!

ローランド
我らの真の力、今こそみせようぞ!

エデア
私はもう何も恐れる必要はないのね……。 だって、みんながいるんだもの。

エデア
私たちは負けない! 今こそこの戦いを終わらせてみせる!!

エデア
これは……。 ラフドラニアが変わっていく……。

ローランド
エデア殿の気持ちが守りから 攻めに変わったことで

ローランド
ラフドラニアも姿を変えていくのでしょう。

エデア
ラフドラニア、これが最後の戦いよ。 また私に力を貸してね……。

エデア
さあ、みんな行きましょう!

ローランド
おう! 我らが胸の希望の炎は消せはせぬ!

ディン
そうだな。 今度こそ終わりにしようぜ。

ディン
もちろん全員無事なままな。

ディン
ロー爺が怒り狂ってて大変だったんだぜ! ロクスはずっと泣いてたしな!

ディン
エデアがいないと面倒なんだよ。

ロクス
もう二度と姫様に無茶はさせません! 姫様のためにボクは強くなります!

ロクス
ボクの矢はもう1本じゃない。 仲間の力がボクの力になるのだから。

ロクス
仲間たちはこのボクが救う!!

エデア
みんな、ありがとう……。

エデア
私、もうどんな状況でも諦めない! みんなとともにある限り、私は戦うわ!

カルデス
愚かな……。

カルデス
貴様たちでは我に勝てぬことは 先ほど証明されたはず……。

カルデス
それでも……グッ……。

カルデス
グッ…ガッ……。

ディン
何が起きてる?

ディン
カルデスの様子がおかしいぞ……。

カルデス
こ…グガッ…これは…… 我が力が……溢れる……。

ローランド
暴走しているのか?

エデア
カルデスの力のバランスが 崩れているのを感じます。

エデア
封印を解かれた直後で、 大き過ぎる力が制御しきれていないのかも。

ロクス
ならば、今がカルデスを討つ 好機ということですね!

カルデス
グッ……虫けらが……。

カルデス
この程度で…我が……貴様たちに… 敗れるものか……。

カルデス
我は魔統神カルデス! 神々を率いる存在なり!!

カルデス
この程度のこと、 すぐに制御してくれるわ!

カルデス
滅ぶのはお前たちだ!