ここが……異界……。

みたいだな……。

思ってたよりは、 きれいな場所だが……。

だが、油断するな。

何があるかはわからぬ場所だ。

わかってるよ。

ほう……。

貴様らはあの時の……。

こ、この声は！！

カルデス！！

あの女の元に駆けつけたというわけか……。

健気なものだな……。

いや、無駄な上、 死ぬとわかっている行動だ。

ここは、愚か、というべきか。

貴様！ 姫様をどこにやった！？

あの女なら、 そこにいる……。

……………。

姫様！！

…………。

貴様、エデア殿に何をした？

何も。

むしろ、我はその女に “何かされた”側だ。

この女は、自らの命を媒介として、 あの鎧の力を開放し、

神たる我の力を封じさせた。

そして、その代償として、 永き眠りについたのよ。

そんな……姫様……。

それであの時、俺たちを逃したのかよ。

チッ……。 姫さんらしいぜ……。

だが無駄なこと……。

我が力の大半は封じられているが、 それは完全ではない。

やがて時が来れば、 その女と鎧がいかに抵抗しようとも

我が力の前に屈するであろう……。

そんなこと……

そんなこと……させはしない！！

ああ、冗談じゃない！

俺たちは、 姫さんを救うって決めたんだ！

ほう……。 再度、我に挑むか……。

確かに力を封じられた今は、 我に戦いを挑む好機と言えぬこともない…。

……よかろう。

その思い上がりを後悔させてやろう……。

来るぞ！！

２人とも油断するなよ！！