ディン
よし。 いっちょ上がりっと。

ロクス
ディン!!

ロクス
お前、また勝手に!

ディン
お、やっと追いついてきたか。 遅かったな。

ロクス
お前は!

ディン
ハハハッ、 怒るなって。

ディン
さっきの場所はお前に任せても 大丈夫だと思ったから、

ディン
俺はさらに先の場所の 露払いをしていただけだろ。

エデア
ディン、大丈夫でしたか?

ディン
よう、姫さん。 ようやく来たな。

ディン
あ、“エデア”じゃなきゃ ダメなんだっけ?

ディン
まあ、どっちでもいいわな。

ロクス
ディン!!

ロクス
お前はまた姫様に なんという口の利き方を!

ディン
別にいいだろ、 一緒に旅している仲間なんだからよ。

ディン
お前さんも相変わらず短気だな。

ロクス
いいか、よく聞けよ。

ロクス
もう何回も言っているが、

ロクス
この方は、本来、お前みたいな 不良神官が話せるような方じゃないんだ!

ロクス
ちょっとは身分の差というものを考えろ!

ディン
身分身分って、 相変わらずうるせーヤツだな。

ディン
あーはいはい。 わかった。わかりましたよー。

ロクス
いいや、わかっていない!

ロクス
だいたいお前は、この前だって……

ローランド
いいかげんにせんか!!

ローランド
まったくお前らは……。

ローランド
カルデスへ最後の戦いを挑みに行くと いうのに、この期に及んでケンカとは……。

ローランド
緊張感が足りんぞ!!

エデア
フフフッ、 相変わらずですね。

エデア
ディンも、ロクスも、

エデア
そしてローランド殿も……。

ローランド
いや、これは……。

ディン
ロー爺も俺たちと同じってことだな。

ローランド
うるさいぞ! ディン!

ローランド
それにロー爺と言うなと 何度言えばわかるのだ!

ディン
あれ?

ディン
さっき俺たちにケンカするなって 言わなかったっけか?

ロクス
プフッ……。

ローランド
小生意気なことを!

ローランド
それに、ロクス! こっそり笑ってるんじゃない!

エデア
フフッ……。

エデア
ともあれ、4人がまた揃いました。

エデア
王国の兵士の皆さんも、 がんばっているはずです。

エデア
私たちも先を急ぎましょう。