リム
……化ける対象を もうちょっと選んでほしかったですよね。
ルジーナ
小者に、一々イラついているほど 俺は暇じゃねーからな。
カル
お前が2人いた時は、 俺だってさすがに正直驚いたぜ。
ルジーナ
いいようにあしらわれるのが 目に見えるようだぜ。
ルジーナ
まあだが、あの魔神との戦いは、 俺も色々思うところはあった。
ルジーナ
依頼された任務はこれで完了。 間違いないな?
リム
こちらでも魔神の反応の消失を 確認しています。
ルジーナ
お前らみたいなマヌケ顔したヤツらと 長く一緒にいると、
ルジーナ
次に会う時まで、 もうちょっと腕を上げておくことだな。
ルジーナ
せめて、俺の足元に 及ぶぐらいになってもらわねえと、
リム
なんだか、 性格が前よりヒドくなっていたような……。
カル
変に丸くなられても、 それはそれでアイツらしくないだろ?
リム
いえ、私はちょっとだけでもいいから 丸くなってほしかったですけど……。
リム
ルジーナさんと組んでくれる召喚師さんを 探すの、毎回大変なんですから……。
カル
いやでも、 やっぱりルジーナはあれでいいのさ。
リント
だが、ルジーナは 大して痛い目に遭っておらず、
リント
あの性格を悪化させ、 さらに増長させることになった……。
リント
キミの不満は、 そんなところなんじゃないかい?
ノエル
わかっているなら、 そんな回りくどい言い方はやめてくれ。
リント
ルジーナ召喚師を更生させるのは、 また別の機会を待てばいい。
リント
今は素直に、 彼の成長を喜ぼうじゃないか。
ノエル
今回は、 これでよしとしておくことにするよ。
ノエル
それじゃあ さっそく次の計画について……。
グラデンス
久しぶりじゃのう。 ノエル、リントよ。
グラデンス
老い先短い年寄りを、 そう邪険にするもんじゃないぞ。
グラデンス
いやなに、 ちょっとした世間話をしに来ただけじゃよ。
グラデンス
最近、召喚院の討伐依頼が、 何者かに操作された形跡があってのう。
グラデンス
有望な召喚師たちが 成長してくれたようなので、
グラデンス
だが、気づいたのがワシだったから 良かったものの、
グラデンス
今頃、その操作した犯人は 大目玉食わされとるところじゃろう。
グラデンス
だから、ワシはそやつらのことを、 心配しておるのよ。
グラデンス
他の人間にバレないうちに、 悪さを止めてくれないものかのう…と。
グラデンス
フム、おぬしらには、 ちと退屈な話じゃったかのう?
グラデンス
さて、老人の話に長く付き合わせては、 申し訳ない。
グラデンス
2人は召喚院にとって貴重な人材、 これからも励むのじゃぞ。
リント
ボクたちの仕業だと、 バレてる、と考えるべきだろうね。
ノエル
やれやれ、依頼の操作は しばらく自粛するしかないだろうね。
ノエル
それに依頼操作を控えたからといって、 研究ができないわけじゃない。
ノエル
なにしろ、ボクらには他にも研究しなければ ならないことが、山のようにあるからね!