テスラ
お前はいかに自分が恵まれているか それすら自覚がないのだろう。
テスラ
やはり、お前にはエリオール様の計画に 参加する資格すらなかったのだ。
パリス
確かに、テスラ様やエリオール様らの苦難は 理解できていないのかもしれません。
パリス
だからこそ皇国をより良いものに 変えたかった!
テスラ
我々平民が貴族とともに手を携えることなど 未来永劫ありえない。
テスラ
貴族と平民は、どちらかが滅ぶまで、 戦い合う運命なのだ!
エリオール
私は貴族どもにも 生き残る道を残してやろうと思っている。
エリオール
エルガイア、グランガイアを支配した後、 それに服従する、という道をな!
エリオール
皇国の腐敗を正せるのは、 私をおいて他はない!
エリオール
劣った者が優れた者に従うのは、 義務であり、世界の摂理だ。
エリオール
これはお前たち貴族に与えられた 唯一の選択肢であり、私からの慈悲だ。
エリオール
だが、お前は貴族どもの中では、 遥かに有能な人材だ。
エリオール
グラナキア雷山でShou-chanを 倒すことに失敗したとはいえ、
エリオール
どうだ、再度、私に力を貸してくれないか?
エリオール
それに相応しい地位につくことができる 世界を作ろうとは思わないか?
あのね。お母さんがパリスちゃんと遊んじゃいけないって言うんだ。
住む世界が違うって…。
でも、そんなことないよね。
私たちずっと友達だよね…。
パリス
せっかくのお話ですが、 お断りさせて頂きます。
パリス
私は幼い頃、貴族の生まれではない 友達がいました。
パリス
“ずっと友達でいる” そういう約束を交わしていましたが、
パリス
それぞれが成長していくにつれ、 身分階級に阻まれ、
パリス
徐々に疎遠になっていき、 今では会わなくなってしまいました。
パリス
ですが、今思えば 彼女と約束を交わしたあの時の想いこそが、
パリス
私が皇国を変えたいと思い始めた 原点だったんです。
パリス
現在の皇国での血筋による階級制度は、 間違っていますが、
パリス
エリオール様が目指す世界も、 血筋が能力に変わっただけです。
パリス
私が望んでいるのは、 身分はもちろん、能力にも縛られることなく
パリス
どんな相手であろうとも皆が自由に “友達”になれる世界なんだと思います。
エリオール
貴族であるお前が 身分制度を否定するのか?
エリオール
人は絶えず優劣を付けずにはいられない。
エリオール
ならば、生まれなどではなく、 その能力によって地位を決める。
エリオール
それこそが平等な社会というものであろう!
パリス
ですが、一度目指した道を、 もう諦めることはしたくはありません。
パリス
不可能と思えることをやり遂げた人間を、 つい最近、間近で見てきたので。
エリオール
従わぬというのなら、 お前はやはり私の敵だ。
パリス
道を違えたとはいえ、かつて敬愛した あなたとは戦いたくはありません。
パリス
しかし、私もここで倒れるわけには いきません!
パリス
自分が信じる道のために あなたに剣を向けましょう!
パリス
必勝を求める戦いにおいて重要なのは 戦闘の前に勝利できる戦力を整えること。