クッ！ エリオール様！？

テスラ……様！

……………。

何の役にも立たなかったお前が、 なぜまだのうのうと生きている？

しかも、現在謹慎中とはいえ、 新たな地位も約束されている……。

私なら自ら命を絶ちたいような 恥ずべき状況だな。

フン、貴族ならではの厚顔無恥、 といったところか……。

そ、そんなつもりは！

お前たち貴族は、いつもそうだ！

すべての面で優遇され、 それをさも当たり前のように享受している。

私とエリオール様が血の滲むような想いで 積み上げてきたものも、

何食わぬ顔をして奪っていくのだ！

そ、そんな……。

お言葉ですが、私も他の騎士同様に、 努力、鍛錬はしてきたつもりです！

確かにエリオール様、テスラ様には 及ばないかもしれませんが……。

努力？鍛錬？

笑わせるな！

お前は下層階級である我々が、

どんなに汚く危険な任務を 押し付けられてきたのか知っているのか？

どんな想いで皇国軍に入ったかを？

…………………。

やはり、お前ら貴族どもは、 私とエリオール様の敵だ！

この瞳が潰された時……。

幼き頃、貴様ら貴族によって 未来の希望を踏みにじられた時からな！